MENU
  • 退職代行
  • 労働問題
  • 転職・キャリア
  • 退職の手続き
  • 退職代行を依頼する
弁護士が運営する退職代行・労働問題の専門メディア
退職代行コラム|弁護士法人フォーゲル綜合法律事務所
  • 退職代行
  • 労働問題
  • 転職・キャリア
  • 退職の手続き
  • 退職代行を依頼する
退職代行コラム|弁護士法人フォーゲル綜合法律事務所
  • 退職代行
  • 労働問題
  • 転職・キャリア
  • 退職の手続き
  • 退職代行を依頼する
  1. ホーム
  2. 退職代行
  3. 退職代行って頭おかしい?使う前の不安に弁護士が答えます

退職代行って頭おかしい?使う前の不安に弁護士が答えます

2026 10/29
退職代行
2026年10月24日2026年10月29日
弁護士 嵩原安三郎

この記事の執筆者

フォーゲル綜合法律事務所
共同代表弁護士

嵩原 安三郎

たけはら やすさぶろう

退職・労働問題を中心に、企業と個人の双方における法的問題解決に従事。
退職代行分野において日本有数の実績を持つ。
執筆者の詳しいプロフィールを見る

弁護士の嵩原安三郎です。弁護士として25年、退職代行では2万人超の相談に向き合ってきました。

退職代行について調べていると、こんな言葉が目に入ってくることがあります。

「退職代行なんか使うやつ、頭おかしいでしょ。」

ネットの書き込みでも、職場の雑談でも、この手の言葉は珍しくありません。辞めると決めるまでに散々悩んで、疲れ切ったところに、もう一度追い打ちをかけてくるような言葉です。実際、最初の相談で「やっぱり私は、非常識なんでしょうか」と聞かれることは、今もよくあります。

正直に言います。退職代行を使うことは、頭おかしくもなければ、違法でもありません。ただ、使って後悔する人がいるのも事実です。そして、その後悔の多くは「使ったこと」からではなく、「誰に、どう頼んだか」から起きています。

では、何に気をつければいいのか。退職代行がそう言われてしまう理由から始めて、使う前に知っておいてほしいデメリット、実際に起きるトラブルの形、申し込む前に確かめることの順に書きます。

弁護士にLINEで無料相談する
目次

退職代行は「頭おかしい」のか|使う人が増えた本当の理由

「辞めることくらい、自分で言うのが社会人だろう。」

退職代行を「頭おかしい」と言う人の多くは、こう考えています。言いたいことは分かりますし、一見、筋も通っています。私自身、退職代行を始める前は、もっと気軽に使う人が多いのだろうと思っていました。

実際は、まったく違いました。当事務所のYouTubeでも、この話をしています。

【退職代行 弁護士】退職代行を使う人にはどんな人がいるの?: 弁護士タケハラ退職代行ちゃんねる

一番多いのは、パワハラを受けている人です。殴る、怒鳴るといった分かりやすいものだけではありません。「お前はうちじゃないとやっていけない」と何度も言われ続け、辞めるという考えそのものを削られてきた人です。ふと「このままではまずい」と気づいても、相手が相手なので、とても自分の口では言えない。そういう人が、最後に相談に来ます。

もう一つ多いのが、一度は自分で言った人です。「退職したい」と伝えたのに、うやむやにされた。「辞められないぞ」と言われた。それらしく聞こえる、けれど間違った法律の話を持ち出された。自分で言う努力をしたうえで、それでも辞められなかった人が、退職代行を選んでいます。使う人の大半は、楽をしたい人ではありません。むしろ真面目で、何でも自分で抱え込んでしまう人だと、私は見ています。

数字にも、同じ傾向が出ています。マイナビが、退職代行についての調査を公表しています。

「退職代行サービスに関する調査レポート(企業・個人)」を発表: 株式会社マイナビ

直近1年間に転職した人のうち、退職代行を使った人は16.6%でした。使った理由の1位は「退職を引き留められた(引き留められそうだ)から」で40.7%です。2位は「自分から退職を言い出せる環境でないから」で32.4%でした。

引き止めそのものが悪いわけではありません。会社が「残ってほしい」と伝えるのは自由です。ただ、何か月も話が進まないなら、それはもう相談ではなく足止めです。

この数字を見ても、私は驚きませんでした。相談では、毎日のようにこんな話を聞くからです。

「辞めるなら、後任を見つけてからにして。」

「今辞めたら、みんなに迷惑がかかるのが分からないの?」

こう言われて、何か月も辞められずにいた人を、私は数えきれないほど見てきました。

辞めるのは本人の権利で、会社の許可は要らない

法律の話をします。期間の定めのない雇用なら、退職を申し入れてから2週間で雇用は終わります(民法627条1項)。会社の許可は要りません。本人が直接伝えなければならない、という決まりもありません。代理の人が伝えても、退職は退職です。

「礼儀がなっていない」「筋が通っていない」と言う経営者もいます。けれど、順番を思い出してください。法律では2週間で辞められるのに、「うちのルールでは」と言って辞めさせなかったのは会社の側です。そこで本人は、お金を払って代理人を立て、逃げずに会社へ連絡しています。筋を通しているのは、むしろ本人のほうです。当事務所のYouTubeでも、この話をしました。

【退職代行 弁護士】退職代行で辞める奴はクズって言われました。でも怖くて自分で言えないんです。そんな僕はクズですか?!: 弁護士タケハラ退職代行ちゃんねる

もちろん、礼儀は大切です。ただ、礼儀や筋は、法律が守られていることを前提にした、その上の話です。辞める権利を止めておきながら、辞める側にだけ礼儀を求めるのは、順番が逆だと私は考えています。

「頭おかしい」と言われても気にしなくてよい理由
  • 期間の定めのない雇用は、申し入れから2週間で終わる
  • 退職に会社の許可は要らず、本人が直接言う義務もない
  • 退職代行を使う理由の上位は、引き止めと言い出せない職場
弁護士 嵩原安三郎
弁護士
嵩原 安三郎
少し補足します。就業規則で「退職には会社の許可が必要」と定めている会社があります。けれど、退職を許可制にする定めは、裁判例では効力が認められていません。2週間を超える予告期間を求める定めも同じです。よく引かれるのが、高野メリヤス事件(東京地裁昭和51年10月29日判決)です。

辞職|裁判例: 確かめよう労働条件(厚生労働省)

退職代行のデメリット|使う前に知っておいてほしい5つのこと

ここからは、退職代行の都合の悪い話をします。メリットだけを並べても、読む人の役には立たないからです。使うかどうかを決めるのは、あなたです。そのために、引っかかりそうな点は先に全部出しておきます。

1.お金がかかる

自分で「辞めます」と言えば、費用はかかりません。退職代行は有料で、運営元や対応の範囲によって金額も変わります。気軽に頼むには、決して安い金額ではありません。

だからこそ、会社がすんなり受け入れてくれそうなら、使わずに済ませてください。それも立派な選択です。逆に言えば、それだけのお金を払ってでも誰かに言ってほしいと思うところまで来ているなら、それは「楽をしたい」のではありません。もう一人では無理だ、というサインです。

2.同僚にあいさつをする機会がなくなる

退職代行を使うと、多くの場合、職場の人と顔を合わせないまま辞めることになります。お世話になった先輩や、かばってくれた同僚に、お礼を言えずに終わる。あとになって、それがつらかったと話す方もいます。

ただ、退職とお礼は、別々にできます。どうしても伝えたい人がいるなら、辞めたあとに手紙やメッセージを送ればいい。会社とは話したくないことと、その人に感謝を伝えたいことは、両立します。

3.会社の人がどう受け止めるかは選べない

「退職代行を使われた」と不快に思う上司は、いるかもしれません。陰で何か言われる可能性も、ゼロとは言えません。そこは正直にお伝えしておきます。

ただ、受け止め方と、法的にできることは別です。不快に思われても、会社はそれを理由に退職を止められませんし、不利な扱いをしていいことにもなりません。他人の感情までは選べません。選べるのは、これ以上その職場で自分をすり減らすかどうかです。

4.依頼先によっては、会社と話し合えない

ここが一番の落とし穴です。弁護士でない業者は、報酬をもらって会社と話し合うこと、つまり交渉ができません(弁護士法72条)。退職日をいつにするか、残っている有給休暇をどう使うか、未払いの残業代をどうするか。どれも、会社との話し合いです。

会社が「本人と話をさせてほしい」「その条件では困る」と言ってきた時点で、話し合いができない業者は「ご本人に伝えます」と答えるしかありません。結局、一番話したくない相手と、自分で話すことになります。申し込む前に、どこまでが依頼先の守備範囲なのかを確かめておく理由は、ここにあります。

5.辞めたあとの手続きが遅れることがある

退職は、会社に伝えたら終わりではありません。離職票、源泉徴収票、最後の給料、会社に置いてある私物や、借りている物の返却。辞めたあとも、やり取りはしばらく続きます。

依頼先の対応が退職日までなら、その先は自分で会社に連絡することになります。会社と話したくないから頼んだのに、肝心の後片づけで、結局また連絡しなければならない。使った人が後悔しやすいのは、こういう場面です。

退職代行のデメリット
  • 費用がかかる。自分で言えるなら使わなくてよい
  • 職場の人にあいさつをする機会がなくなる
  • 依頼先によっては、会社との話し合いや退職後の対応ができない
弁護士 嵩原安三郎
弁護士
嵩原 安三郎
退職の意思表示は、会社に届いた時点で効力が生じます(民法97条1項)。だから「聞いていない」と言われないように、届いた日を残しておくことに意味があります。弁護士が代理人になるときは、退職を伝える書面を、届いた日が分かる方法で送るのが通常です。

退職代行のトラブル事例|後悔の多くは「頼む先」で起きる

相談で多いトラブルには、決まった形があります。どれも、退職代行を使ったから起きたのではありません。頼む先ができないことを、それと知らずに頼んでいたから起きています。

会社に「本人と話す」と言われ、業者が引き下がった

会社の担当者が、こう言うことがあります。

「代理の方とは話せません。本人から直接連絡させてください。」

法律上、退職の意思を伝えるのに、本人が直接話す必要はありません。ところが、話し合いができない業者は、ここで押し返すことができません。

業者からは、こう返されます。

「会社がそう言っているので、ご本人から連絡してください。」

ここで、手が止まってしまう。会社にはもう伝わっているので、今さら引き返すのも気まずい。一番つらい形で、一番話したくない相手と向き合うことになります。

業務委託だと言われて、途中で手を引かれた

目立つのは、別の業者に頼んだのに、会社に連絡したあとで業者と連絡がつかなくなった、という相談です。当事務所のYouTubeでも、この話をしました。

【退職代行 弁護士】実話!退職代行の怖い話。民間の退職代行業者に依頼した後に突然業者と連絡がつかなくなった話: 弁護士タケハラ退職代行ちゃんねる

きっかけで多いのが、会社から「あの人は業務委託だから、退職届だけでは辞められない」と言われる場面です。業務委託の解消は、雇用の退職と違って、連絡すれば終わりというわけにはいきません。契約の中身を読み、解消する理由を示し、必要なら話し合う。弁護士でない業者には、それができません。しかも、契約書に「業務委託」と書いてあっても、働く日や時間を会社が決めているなど、実態が雇用なら、労働者として扱われることがあります(労働基準法9条)。その見極めにも、会社への説明にも、法律と裁判例の知識が要ります。

一番怖いのは、会社に連絡したあとで放り出されることです。辞めるとは伝わっているのに、手続きは何も終わっていない。そこから自分で会社に連絡し直すか、別の依頼先にもう一度お金を払うか。どちらを選んでも、本当にしんどい状況です。

雇用契約書以外の書類にサインした覚えがある。会社から「業務委託だから」と言われたことがある。給与明細を見ると、社会保険料が引かれていない。「うちに有給休暇はない」と言われている。こうした方は、途中で業務委託だと言われる可能性があります。最初から、依頼先を慎重に選んでください。

「損害賠償を請求する」と言われて、怖くなった

「急に辞めるなら、損害賠償を請求するからな。」

こう言われて、相談に来る方は少なくありません。会社から「賠償」という言葉が出ると、それだけで頭が真っ白になります。

退職代行を使ったことだけを理由に、賠償が認められることはまずありません。辞めるのは本人の権利だからです。人手が足りなくて困るとしても、急な退職や欠員に備えておくのは、本来、経営する側の仕事です。私も経営者なので、スタッフが辞めると言えば、正直しんどいです。でも、それは備えが足りなかった私の責任で、辞める人のせいではありません。当事務所のYouTubeでも、そう話しています。

【退職代行 弁護士】会社を辞める従業員は無責任?そんな事をいう上司・社長に言いたいたった一つの事: 弁護士タケハラ退職代行ちゃんねる

ただ、言われたこと自体が怖いのは当然です。本当に怖いのは、その場で一人で謝り、勢いで「払います」と約束してしまうことです。謝ることが悪いのではありません。謝った流れで、払う約束まで書面にしてしまう。そうなると、話は一気にこじれます。

離職票や最後の給料が届かない

辞めたあとに「離職票がほしいなら、会社まで取りに来て。」と言われることがあります。最後の給料が、なかなか振り込まれないこともあります。退職日で対応が終わる依頼先だと、ここで止まってしまいます。

会社まで取りに行く義務はありません。離職票のもとになる届け出は会社が期限内にハローワークへ出すものですし、最後の給料も、請求すれば7日以内に払う決まりがあります(あとで詳しく書きます)。分かっていても、自分で催促の電話をかけるのはつらいものです。だから、退職後のどこまでを依頼先が引き受けてくれるのかを、先に聞いておいてください。

追加料金がかかると、あとで言われた

「その対応は別料金です。」

申し込んだあとで、こう言われる形です。最初に見た金額は意思を伝えるところまでで、有給休暇の交渉や、退職後の書類の催促は別、という料金の組み方は珍しくありません。

料金表は、含まれているものより、含まれていないものを先に読んでください。そこに書かれていることが、あなたの状況で、まさに必要になることがあります。

よくあるトラブル起きやすい理由申し込む前に確かめること
会社に「本人と話す」と言われて止まる依頼先が会社と話し合えない話し合いになったら、誰が対応するか
途中で手を引かれる業務委託など、依頼先が扱えない契約だった自分の契約の種類と、それに対応できるか
損害賠償と言われて動けなくなる請求への対応が依頼の範囲に入っていない会社から請求されたとき、どこまで対応するか
離職票や最後の給料が届かない退職日で対応が終わる退職後、いつまで対応してくれるか
あとから追加料金を言われる料金に含まれないものを読んでいない料金に含まれないもの

出典: 当事務所への相談で多い形をもとに作成。

トラブルを避けるために見ること
  • トラブルの多くは、依頼先ができないことを頼んでいたときに起きる
  • 会社との話し合い、請求への対応、退職後の対応の3つを先に確かめる
  • 「損害賠償」と言われたら、自分で謝ったり払う約束をしたりしない
弁護士 嵩原安三郎
弁護士
嵩原 安三郎
損害賠償について、裁判例を一つ挙げます。入社して間もない社員が突然辞め、会社が大きな取引を失った事案です。社員は200万円を払うと約束する書面まで書いていました。それでも裁判所が認めたのは、約3分の1の70万円です。ケイズインターナショナル事件(東京地裁平成4年9月30日判決)といいます。

辞職|裁判例: 確かめよう労働条件(厚生労働省)

ここまで特殊な事情があっても、全額にはなりません。

弁護士の退職代行でも失敗はあるのか|私が約束できないこと

「弁護士に頼めば、全部うまくいくんですよね?」

こう聞かれたとき、私は「はい」とは答えません。弁護士は会社と交渉できますし、裁判にも対応できます。それでも、会社の態度や感情そのものを変えられるわけではないからです。

たとえば、会社が退職日の前倒しにどうしても応じないことがあります。有給休暇が足りなければ、申し入れから2週間は雇用が続きます。その間の扱いは、話し合いで決めるしかありません。弁護士が付いたからといって、法律で決まった期間を、会社の同意なしに縮めることはできません。

もう一つは、相談の段階で事情が全部出てこないことです。実は業務委託だった。会社からお金を借りている。社宅に住んでいる。こうしたことが途中で分かると、進め方を組み直すことになり、そのぶん時間がかかります。

だから私は、最初の打ち合わせで、言いにくいことほど先に聞きます。しつこいと思われても聞きます。弁護士に頼んだから失敗しない、のではありません。最初に全部を見ておけば、あとで慌てずに済む。弁護士にできるのは、そこです。

弁護士でもできないこと
  • 会社の態度や感情そのものを変えること
  • 法律で決まった期間を、会社の同意なしに縮めること
  • 相談で出てこなかった事情に、最初から備えること
弁護士 嵩原安三郎
弁護士
嵩原 安三郎
弁護士は、依頼を受けるときに説明しなければならないことが決まっています。事件の見通し、処理の方法、報酬と費用です(弁護士職務基本規程29条1項)。だから最初の打ち合わせで、うまくいかない場合の話も私からします。都合のよい話だけで申し込ませることは、弁護士にはできない仕組みです。

退職代行で後悔しない使い方|申し込む前に確かめる一言

申し込む前にやってほしいことは、多くありません。三つだけです。どれも、さきほどのトラブルの形を裏返したものです。

自分の契約と、会社に借りている物を書き出す

まず、自分の状況を書き出してください。雇用契約か、業務委託か。正社員か、契約社員か、アルバイトか。会社から借りている物や、会社に置いてある私物はないか。会社からの借金や、社宅はないか。

全部が分からなくても構いません。分からないところは「分からない」と伝えれば十分です。困るのは、言いにくいからと隠したまま進めることです。あとから出てくると、途中で止まる原因になります。

問い合わせでは、聞き方を変える

多くの人は、問い合わせでこう聞きます。

❌「本当に辞められますか?」

これでは「はい」で終わってしまい、何も分かりません。

✅「会社が話し合いを求めてきたら、誰がどこまで対応しますか。損害賠償を請求されたら、どうなりますか。」

変えたのは、「できるか」ではなく「誰が、どこまで」を聞いたことです。答えに、対応する人の立場と範囲がはっきり出てこないなら、それも一つの判断材料になります。

依頼したあとは、会社からの連絡に出なくていい

依頼したあと、会社から電話やメッセージが来ることがあります。出る必要はありません。無視するのは失礼ではないか、と気にする方もいますが、失礼ではありません。話す相手を、代理人に変えただけです。

うっかり出てしまったら、「代理人に任せていますので、そちらに連絡してください。」とだけ伝えて切って構いません。その場で説明しようとしたり、謝ったりしなくていい。言われた内容と日時をメモして、依頼先に伝えてください。

退職代行の仕組みや流れを一から知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。

退職代行とは?仕組み・流れと、弁護士・労働組合・民間業者の選び方: 退職代行コラム

申し込む前にやること
  • 契約の種類、借りている物、私物、会社からの借金や社宅を書き出す
  • 問い合わせでは「誰が、どこまで対応するか」を聞く
  • 依頼後は会社からの連絡に出ず、依頼先に任せる
弁護士 嵩原安三郎
弁護士
嵩原 安三郎
辞めたあとのお金と書類にも、法律の期限があります。最後の給料は、本人が請求すれば会社は7日以内に払わなければなりません(労働基準法23条)。離職票のもとになる届け出にも、期限があります。辞めた日の翌日から10日以内に、会社がハローワークへ出します(雇用保険法施行規則7条)。「取りに来い」と言われても、従う義務はありません。

フォーゲルの退職代行でできること

先に、向かないケースを申し上げておきます。自分で退職を伝えられて、会社もすんなり受け入れてくれそうなら、退職代行は要りません。また、フォーゲルでは労災の請求と、有給休暇の買い取りの交渉は扱っていません。出張を伴う依頼や裁判の手続きも、基本の料金には入っていません。ただし、円満退職あんしんプラスなら、退職を理由とした損害賠償の裁判には追加料金なしで対応します(交通費などの実費は別途)。

そのうえで、フォーゲルの退職代行についてお伝えします。弁護士が代理人として会社に連絡し、会社が話し合いを求めてきても、そのまま対応します。退職日から60日間は、会社からの連絡を受けます。業務委託契約の解消や、公務員・自衛官の退職にも対応しています。

フォーゲルの主なプラン(税込)
  • ライトプラン 22,000円
    退職の意思を伝えます。引継ぎなどの連絡は、ひな形を使ってご自身で行います。
  • 円満退職スタンダード 25,000円
    弁護士が代理人として交渉します。有給休暇の取得や残業代の請求も追加費用なしです。
  • 円満退職あんしんプラス 55,000円
    退職を理由に損害賠償の裁判を起こされても、追加料金なしで弁護士が対応します(交通費などの実費は別途)。退職金の請求なども含みます。
  • 業務委託解消スタンダード 55,000円
    業務委託契約をすぐに解消するための交渉を代行します。
  • 業務委託解消あんしんプラス 110,000円
    業務委託契約の解消に加え、損害賠償(訴訟対応を含む)や借入金の交渉まで追加費用なしです。出張・裁判の手続きは別途ご相談ください。報酬請求への対応は含まれません。
  • 傷病手当サポート 33,000円
    在職中の方向けです。傷病手当金の受給条件に当てはまる場合、弁護士が職場に働きかけて受給をサポートします。退職後のご依頼は対象外です。
  • 役員退任代行 個別見積もり
    登記されている取締役の退任(辞任)を代行します。費用は状況によって変わるため、LINEでお問い合わせください(役員の退任代行について)。

どのプランが合うか分からない方は、10秒で答えられるプランチェッカーで確かめてください。

【プランチェッカー】で診断する

支払いは、クレジットカード、銀行振込、後払い(審査あり)、2回払いに対応しています。

弁護士 嵩原安三郎
弁護士
嵩原 安三郎
料金を比べるときは、金額の安さだけで決めないでください。安いプランが悪いのではありません。会社が話し合いを求めてきたとき、損害賠償を持ち出されたとき、その先を誰が引き受けるのか。そこまで含めて、初めて同じ条件で比べられます。
LINE相談無料・24時間受付 退職代行は、
弁護士に
おまかせ。
フォーゲル綜合法律事務所共同代表弁護士嵩原 安三郎
弁護士 嵩原安三郎
弁護士にLINEで無料相談する

よくある質問

退職代行を使ったら、会社に恨まれますか?

会社の人がどう受け止めるかまでは、どの依頼先でも選べません。ただ、退職代行を使ったことを理由に、会社が法的に不利な扱いをできるわけではありません。辞めたあとに嫌がらせや不当な請求があれば、その内容と日時を記録して依頼先に伝えてください。

就業規則で退職代行の利用が禁止されていたら、使えませんか?

退職の意思を誰を通じて伝えるかまで、就業規則で縛るのは難しいと考えられています。期間の定めのない雇用なら、退職の申し入れから2週間で雇用は終わります(民法627条1項)。裁判例でも、退職に会社の許可を求める定めは、退職の自由を制限するとして効力が認められていません。

退職代行を使うと、損害賠償を請求されますか?

退職代行を使ったことだけを理由に、損害賠償が認められることはまずありません。退職そのものは本人の権利だからです。賠償が一部認められた裁判例はあります。ただそれは、入社直後に突然辞めて会社の取引がなくなった、という特殊な事案です。その場合も、請求額の約3分の1に減らされています。

退職代行に頼んだのに、途中で連絡がつかなくなったらどうすればいいですか?

まず、会社に何をどこまで伝えたのかを確かめてください。業者とのやり取りの画面は消さずに残しておきます。そのうえで、続きを誰に頼むかを決めます。会社との話し合いや請求が必要になりそうなら、最初から弁護士に相談したほうが、同じ説明を何度もせずに済みます。

退職代行を使うのは、黙って辞める(バックレる)のと同じですか?

違います。退職代行は、辞めることを会社にはっきり伝える手続きです。期間の定めのない雇用なら、伝えてから2週間で雇用は終わります(民法627条1項)。黙って来なくなると、退職の意思が会社に伝わっていないので、無断欠勤として扱われます。会社から本人や家族に連絡が来たり、懲戒の話になったりするのは、こちらの場合です。

まとめ|退職代行で後悔するかどうかは、誰に頼むかで決まる

退職代行を使うことは、頭おかしくもなければ、違法でもありません。恥ずかしいことでもありません。辞めると言えずにいる人の多くは、怠けているのではなく、言っても辞めさせてもらえない場所にいるだけです。

この記事の要点
  • 辞めるのは本人の権利で、会社の許可も、本人が直接言う義務もない
  • トラブルの多くは、依頼先ができないことを頼んでいたときに起きる
  • 申し込む前に「誰が、どこまで対応するか」を確かめる
  • 「損害賠償」と言われても、一人で謝ったり払う約束をしたりしない

人に頼んで辞めることに、後ろめたさを感じる方は多いです。迷って当然です。けれど、退職代行は会社を打ち負かすための道具ではありません。これ以上すり減らずに、次の場所へ移るための手続きです。

退職代行で後悔するかどうかを分けるのは、使ったことではなく、誰に頼んだかです。

弁護士 嵩原安三郎
弁護士
嵩原 安三郎
相談のときは、うまく話そうとしなくて大丈夫です。「頭おかしいと思われないか不安で。」という一言から始めてもらって構いません。いつ、誰に、何を言われたか。日付の分かるメモやメッセージが一つあれば、私はそこから整理できます。
弁護士にLINEで無料相談する

参考にした法令・資料

  • 民法(97条・627条)
  • 労働基準法(9条・23条)
  • 弁護士法(72条)
  • 雇用保険法施行規則(7条)
  • 弁護士職務基本規程(29条): 日本弁護士連合会
  • 辞職に関する裁判例(高野メリヤス事件・ケイズインターナショナル事件): 厚生労働省「確かめよう労働条件」
  • 退職代行サービスに関する調査レポート(2024年10月3日発表): 株式会社マイナビ
弁護士 嵩原安三郎

この記事の執筆者

フォーゲル綜合法律事務所
共同代表弁護士

嵩原 安三郎

たけはら やすさぶろう

退職・労働問題を中心に、企業と個人の双方における法的問題解決に従事。
退職代行分野において日本有数の実績を持つ。
執筆者の詳しいプロフィールを見る

弁護士法人フォーゲル綜合法律事務所
〒530-0041 大阪市北区天神橋2-4-17 千代田第1ビル5階
TEL 06-6354-5681(受付 平日10:00〜19:00)

退職代行
  • 退職代行とは?どこに頼めばいいの?
  • 退職代行の料金相場|安さだけで選ぶと損する理由

弁護士 嵩原 安三郎

嵩原 安三郎のアバター 嵩原 安三郎

フォーゲル綜合法律事務所 共同代表弁護士。

退職・労働問題を中心に、企業と個人の双方における法的問題解決に従事。
退職代行分野において日本有数の実績を持つ。
労働問題では、整理解雇・懲戒問題・労働組合との交渉などにも取り組む。
労働問題の他に、企業法務・不正問題への対応、経営問題、相続、事業承継、M&A・刑事事件なども取り扱う。

著書に『相続でもめたくなければ○○しなさい!』『交渉上手――質問する、誘導する、傾聴する』『ワンランク上の交渉力――なぜ、あの人の「ディール」はいつもうまくいくのか?』など。

経歴
1970年、沖縄県那覇市生まれ。京都大学法学部卒業。
2000年、弁護士登録。協和綜合法律事務所にて執務開始。
所属弁護士会
大阪弁護士会
弁護士登録番号
27887
弁護士登録年
2000年
司法修習期
第53期
委員会活動など
大阪弁護士会業務改革委員会委員
大阪弁護士会遺言・相続センター委員
大阪弁護士会友新会家事実務研究会会員
大阪弁護士会裁判員制度実施大阪本部委員
大阪弁護士会刑事弁護委員会委員

関連記事

  • その退職代行、違法じゃない?非弁行為の線引きを弁護士が解説(弁護士 嵩原安三郎)
    退職代行の非弁行為って何?頼んだ人も罪になる?
    2026年10月29日
  • 損害賠償だと言われたら 多くは言葉だけで終わる(弁護士 嵩原安三郎)
    退職代行で会社に訴えられる?弁護士が解説
    2026年10月29日
  • 退職代行を使うと転職で不利になる?書類から分かること・分からないこと(弁護士 嵩原安三郎)
    退職代行を使うと転職で不利になる?弁護士の答え
    2026年10月28日
  • 業務委託でも辞められる 働き方で決まる 弁護士 嵩原安三郎
    業務委託を途中で辞めるには?違約金が心配な人へ
    2026年10月26日
  • 辞めると伝えた日から出社しなくていい 退職日は2週間後が基本 弁護士 嵩原安三郎
    退職代行なら今日から会社に行かなくていい?即日退職のしくみ
    2026年10月25日
  • 退職代行の料金相場 民間・労働組合・弁護士の違いを弁護士 嵩原安三郎が解説
    退職代行の料金相場|安さだけで選ぶと損する理由
    2026年10月24日
  • 退職代行の選び方 申し込む前に確かめる4つのこと
    退職代行とは?どこに頼めばいいの?
    2026年10月23日

著作権/無断転載・引用禁止について

本サイトにおいて掲載されているすべての内容の著作権は、特別の断り書きが無い限り弊所に帰属するか、弊所が著作権者より許諾を得て使用しているものです。
本サイトの掲載内容(文章、画像、映像、音声など)の一部および全てについて、事前の許諾なく無断で複製、複写、転載、転用、編集、改変、販売、送信、放送、配布、貸与、翻訳、変造などの二次利用を固く禁じます。

万が一、そのような事実を発見した場合には、警告の上、悪質な場合には法的措置をとる場合がございます。

本サイトの転載、複製リンクをご希望の場合、下記連絡先まで事前にご一報いただけるようお願いいたします。

弊所著作権に関する問合せ先
info@enman-taishokudaikou.com

最近の投稿

  • 退職代行の非弁行為って何?頼んだ人も罪になる?
  • 退職代行で会社に訴えられる?弁護士が解説
  • 退職代行を使うと転職で不利になる?弁護士の答え
  • 業務委託を途中で辞めるには?違約金が心配な人へ
  • 退職代行なら今日から会社に行かなくていい?即日退職のしくみ

最近のコメント

表示できるコメントはありません。

アーカイブ

  • 2026年10月

カテゴリー

  • 退職代行

© 退職代行コラム|弁護士法人フォーゲル綜合法律事務所.

目次
  • メールでのご相談

    お問い合わせフォームはこちら
  • LINEで無料相談!

    LINE まずは無料相談
×
ページトップへ戻る
メニューを開く
トップ
料金表
フォーゲルが選ばれている理由
LINEで簡単に相談可能
メディア掲載情報
退職までの流れ
非弁退職代行との違い
サービスの比較一覧表
依頼者様の声
よくある質問
皆さんの質問に動画で回答
お問い合わせ
弁護士紹介
雇用主の方へ
運営者情報
利用規約
プライバシーポリシー
  • お電話でのご相談

    お電話でのご相談

  • まずは無料相談
    LINEで無料相談

    LINEで無料相談

  • メールでのご相談

    メールでのご相談