このブログは退職代行サービスについて
本当のところどうなのという皆様の疑問にお答えしていくブログです。
できればブログ内の動画の方をご覧ください。
今日はですね
退職代行をやってますと1日1件は必ずある質問。
懲戒解雇って言われたらどうしたらいいんでしょう?
っていうご質問について
この動画でお答えしようと思ってます。
確かにですね、電話すると
退職代行です。退職しますよー
経営者から
うーん!けしからん!懲戒解雇する!
って言われるケースってのは、たまにですけどあるんですね。
実際ね
懲戒解雇仕方ないって事例ももちろんあります。
それは、退職代行を使ったからっていうよりも
元々悪いことして、退職しようっていうようなケースっていうのもゼロではなくて、
そういうケースでは、懲戒解雇っていうのが成立し得るケース。
でも実際はね
僕らが連絡した時に
懲戒解雇だ!
っていうケースってのもあって
そうゆうのは殆ど
法的に成立はしない!
そう口走る経営者っていうのはね
大体勘違いしてる!
どう勘違いしているかっていうと
まずね
私はすっごいできた経営者!
従業員についてもすーごくケアしてる!
そんな素敵な経営者!
っていう誤解がまずあるんですよ。
、、、いやそれやったら辞めへん!
っていう話なんですけども。
そういう経営者に対して
弁護士使って退職しますって連絡してくる従業員は
自分は立派な経営者だから
そんな失礼なことを言うヤツはけしからん!
と思うみたいなんです。
だから
弁護士が入って連絡してくること自体が
すっごく悪いこと!!
いう風に考えるみたいで
もう感情的に
懲戒解雇や!
って言ってしまう経営者がいるみたいですね。
あともう一つのケースでは
俺こんなに素敵な経営者なのに、弁護士使って辞めるってことは…
ははぁん、なんか悪いことしとるな。
ちょっと調査して絶対見つかるはずだからそれで懲戒解雇しよう!
なんて考えて
もう懲戒解雇する!
まだ何も見つかっていないですよ。
当然やってない。
そんな悪いことやってないから、見つかってないんですけども
そんなことを口走るっていうケースもあります。
まあ大体この二つですかね。
どっちにも共通しているのは
経営者が
自分のことを素敵な経営者って勘違いしてる
ってことですよね。
あと感情的。
その感情的になるから退職者が出る
っていう話なんですけどね。
まあそんなことを言っても仕方ないんですけれども
実際どんなケースがあったか
一件ご紹介しようと思ってます。
40代の男性から依頼があったケースです。
会社はある製造業。
まあ中小の製造業だと思ってください。
そこのね
会社のホームページを見ますとですね
社長がもうブログで
いっぱい書いてるんですけど
その中で色んなシーンを写真もつけながらね
従業員は家族や!
みたいなブログが多いんですよ。
従業員と肩を組んでね。
真ん中で社長がニッコリしてるんですけども
このコロナ禍でノーマスクなんですけどね。
従業員笑ってますけどホンマは笑ってるとは思わないですけどね。
もちろんね
ノーマスクはいいんですよ
もう主張でそれするんだったら、もういいんですけど。
嫌な人もいっぱいいるわけじゃないですか!
従業員みんなでこうつかまえて
ニッコリ笑ってるって…
いや
心で泣いてる従業員いっぱいいる
と思うんですけど。
まあまあ、横道逸れましたけど
そんな
従業員の気持ちなんかこれっぽちも考えない
ような経営者。
そういう会社だったんですけども
その電話すると案の定、開口一番
退職代行?
そんな失礼な辞め方あるか!非常識や!
辞めるなら直接言いに来い!
これまでの恩があるのに!
あんな?
就業規則でも1ヵ月前に退職願い出せって書いてあるんや!
そんなこと、弁護士でわからんのか!
弁護士のくせに!
ってことを言うんですよ。
初対面ですよ?
あーあー
従業員にもこんなことしてんねんな
と思いながら
しばらく聞いてたんですけども
最後にね
もうこんなヤツは、けしからんから
懲戒解雇する!
って言うんですよ
あぁ、また来たかと思ったら
それに続けて
うちの顧問弁護士に相談して懲戒解雇にしたるからな!
覚えとけよ!
ガチャーン!って切るんですよ。
みなさんどうですかね?
この話をですね依頼者に報告すると
もうほとんどの人が
弁護士入って大丈夫ですかね?
って言うんですけど
僕は基本的に弁護士いるっていうとね
ラッキー!!
と思います。
なぜか?
弁護士にもねピンキリあります。
労働法をちゃんとやってる弁護士って
10人に1人ぐらいかなと
思うんだけど
それでもね、弁護士なんですよ。
一応法律に則って話をしようっていう気がある人。
経営者でも、もちろん法律に則って話す人はいっぱいいますよ
いるけれども
感情的にガチャーン!って切るような人はね
法律なんかもうどうでもいい!
って考えなんですよ。
そういう人と話するよりは、弁護士と話した方が楽なわけ。
で!
あぁよかったと思って、まあどんな弁護士かな?
ハズレな弁護士じゃなかったらいいな
と思いながら電話を待つ。
そうすると
相手の弁護士の方から
受任しましたよー
ってFAXがペロペロペローっとくるわけですよ。
しめたしめたと思って連絡するんですね。
すると、その弁護士が言うわけですよ。
ああ、先生すみません。
うちの経営者もね、こんな失礼な辞め方ない!
って言って、懲戒解雇するって言ってて
うちも一応検討してるんで、よろしくお願いします。
とこういう感じですね。
で僕の方は
そうなんですかー、残念ですねー。
でも先生一応確認するんですけど
これ、弁護士が退職で代理人で入ってやってたら
懲戒解雇ってできませんよね?
まあまあそうですね…
でも就業規則で、1ヵ月前にって書いてあるんで。
いやいやいやいや!
先生あの、申し訳ないけど
連絡して2週間で辞められるって法律がありますよね?
それより就業規則が上だって言うんですか?
まさかそんなこと言わないっすよね?
しかも弁護士が入ったからそれが懲戒事由になるって
流石に、流石に弁護士である先生も言わないでしょう?
だってもし
弁護士が入ったことが失礼だったら先生のところも失礼ですよね?
経営者も弁護士入れてるんだから!
それともなんか先に入れたら、失礼とかあるんですかね?
んなことないっすよねー?
って一気に言うわけですよね
弁護士の方も
いや ま…
いやまぁ ん~まあ
やり方がね、あんまり良くなかったんじゃないかなぁ…
ん~まあちょっと僕が考えます。
いや先生ちょっと待って!
やり方がよくなかったとか、弁護士が入ったからよくなかったって
さすがに弁護してちゃダメだと思いますよ!
うーんまあまあ…
ちょっと相談しますから うん。
ちょっとちょっとちょっと!
ちょっと待って!
あとね、もう一つ聞くんですけども
いきなり懲戒解雇って送っちゃダメだって知ってますよね?
まあ当然、先生すいません釈迦に説法で。
手続きがありますよね?
本人からの聞き取りってのが必ず要りますよね?
ご存知ですよね?
その機会をどうするか、それもちゃんと教えてくださいね!
あのわかりました。
そこらへんちゃんと話しますから…
はいはい、ちょっと待ってくださいね。
ガチャン
あっ!ちょっと言い忘れたと思って
もう一回電話をかけ直したんですけど
先生ごめんなさいごめんなさい。
さっきちょっと言い忘れたんですけども
元々ね、僕らねこれパワハラがあるって相談を受けてるんですよ。
パワハラで損害賠償請求できないかって相談も実はあったんですけれども
いやいや証拠もないからできないんじゃないかな
と言ったところなんです。
でもね先生
そちらの社長が僕にね、怒鳴りつけてくれたんですよ。
ぜーんぶ録音してます。
だから初対面の僕にあれぐらい言うわけですから
だからこれ、ええ証拠が出来たと思ってね
結構ね僕ラッキーやと思ってるんです。
ただ先生ごめんなさい。
今言っているのは訴訟したいってわけじゃないんですけどもね。
先生がもしこれ長引くってなったら、僕らも訴訟しないといけなくなるんで。
まあ一応ね、一応お断りしているだけです。
すんませんね、はい。
じゃあ失礼します。
ガチャン
まあわざとそうやってるんですけども。
で、しばらく待つ。
そうするとどうなったか。
FAXで
・退職日はいついつにします
・退職手続きはこうこうこうです
・何々送ってください
っていう
非常に事務的なものが来て
ラッキー!と思って、すぐ電話しました。
先生すみません。
これFAX届いたんですけども
中身確認して、これね懲戒解雇って書いてないんですけど
一応懲戒解雇ナシってことで、いいんすよね?
あっ、はいはい
もう僕の方できちっと話しておきましたんで。
あぁそうですよね、先生ありがとうございます!
さすが、顧問弁護士としてずっとやっておられる。
僕がね言ってもね、社長にねうまく伝わらなくて、、
先生いてくれて助かりました!
ありがとうございます!
あっはい そうなんです。
ちゃんと話してますから、うん。
じゃあもうこれで、粛々と進めましょう!
ちなみに先生、パワハラの話は…?
いや先生
先生がせっかく骨折りしてくれたんで
パワハラの訴訟なんか、するわけないじゃないですか!
僕らもこれできちっと終わりたいんで、はい。
よろしくお願いします!!
ガチャン
終わり!
っていう案件がありました。
まあその後、この先生が入ってくれたおかげで
すごくいい先生でね!
入ってくれたおかげで
いつもより離職票とか送ってもらうのも、早かったくらいちゃうかな。
すごくスムーズに進めてくれて
すごく助かりました!
という事案でした。
懲戒解雇っていっても
実は懲戒解雇なんか成立しないんで!
まあ、あまり怖くない!
というのが本当のところです。
『まとめ』
・弁護士に退職代行を依頼したからといって、懲戒解雇の理由にはならない。
・顧問弁護士を通してのやり取りの方が法律に則って話が進むためスムーズに退職に向かうことが多い。