「退職代行利用者リスト」が出回っている…!?弁護士タケハラが解説!

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このブログは退職代行サービスについて
本当のところどうなのという皆様の疑問にお答えしていくブログです。

※動画を簡易にテキスト化した文章になる為、所々読みづらいかもしれません。
できればブログ内の動画の方をご覧ください。

弁護士の嵩原安三郎です。

私ですね、みなさんYahoo!ニュースってご存じだと思うんですけども、Yahoo!ニュースの公式コメンテーター、正式にはね、エキスパートコメンテーターをしておりましてね。

その関係でYahoo!ニュース、定期的にチェックしてるんですよ。
その中にちょっと面白いというか、気になる記事がありましたのでご紹介するんですけども

便利だけでは済まない、気軽に退職代行を使う人が知らない残酷な社会の現実
というような、かなり煽ったようなニュース記事だったんですけれどもね。

この記事自体には若干偏りがあるかなと思ったんですけど、「こういう見方もあるのかな」と思いながら、それ自体はいいんですけれども。

気になったのはですね、このニュースに付いてたコメントなんですね
コメントの中にね、これどこかの会社の人事担当の方らしいんですけども、その人のコメントで。

この人はね、退職代行自体にはかなり否定的な見方をしている、という方だったんですけれども。
気になる言葉があってね、それは何かっていうと

最近は退職代行を使った人のリストが出回り始めてるよ

というような、そんな噂を聞いてるよ、というようなコメントだったんですね。
この退職代行利用者リストというのは本当にあるのかについて、私、弁護士の嵩原が解説します。

では、いきます!

リストを欲しがる人事担当

まず、この人事担当者の方という方の、このコメントを簡単に要約しますとね。
この人自体は退職代行というのにすごく否定的で

責任感がないんじゃないか、そういう見方しちゃうよね

って慎重にですけども、そういう言い回しをしてました。
その後にね、

最近は退職代行を使った人のリストというのがどうやら出回ってるらしいぞ

と。
このリスト、自分も「あったら購入したい」って言ってるんですよ。
この人曰くはね

退職代行利用者を採用するっていうのは会社にとってリスクだ

と。

だからそのリスクの回避のために、退職代行利用者のリストがあれば、お金を出してでも買いたい

とこう言ってるんですね。

つまり、この人はリストがあるかどうか、まだ見たことはないんだけども、あればお金を出してでも買いたい
そして買って、ここは断言してるわけじゃないし、そこはぼやかしてるんだけども。

意味的にはね

買えば、そのリストに書いてある人、この人は採用しないよ

とこういうことだと思うんですよ。

退職代行者リストはあるのか?

このリストね、本当にあるんですか?って質問もあったんですけども、今のところはね、噂だけだと思う
だってね、よく考えてくださいよ。

「退職代行を受けました」と。

上司

うちの会社のAが退職代行で辞めた。むかつくなあ。
よーし隣の会社のBに声掛けて退職代行使った人リスト作ろうぜ

っていう会社が仮にあったとしてですよ。
何人集まります?
100社に声かけるんですか? 100社に声かけて

うちそういえばいたわ、1人いたわ

うちいない

うち2人おったわ

とかってやって、どうですかね。

そんな集まらない、多分ね
退職代行を利用された会社っていうのは、まだまだ多くなくて、「100件あって1件あるかどうか」とか、そんなんじゃない?

そしたら、1000社位に声掛けて、やっと10名のリストが集まるんですよ。
そんなリストに価値ないから
だからまずね、それはないと思うし。

業界団体がそれで動くって、ちょっと考えにくいので。
だって見つかったらこれ、えらいことですからね。会社主導でやってるとこ見つかったら。

これ、個人情報の漏洩、会社ぐるみで組織ぐるみでやったことになるから。
大スキャンダルですよ

まあそこはね、悔し紛れに作りたいといっても、会社主導で作るってことはないんじゃないかなと思います。
あまりにもダメージ大きすぎるし、手間かかり過ぎるから。

だけど、

絶対にないですか?

と聞かれると、今はないよね。これからはあるかも、って答えざるを得ないんです。

というのも、需要があるところには供給が出てくるからです
欲しいっていう人がいれば、「売るよ」っていう人が出てくるってことですよ。

似たようなリストの存在について

こんなリストね、今までもたくさんあります。
例えば、オレオレ詐欺とかね
若い人が強盗なんかね、いうニュースがあったりすると、時々聞きません?

カモリストとか闇リストっていう名前。
これは、例えば情報商材の詐欺とか、オレオレ詐欺とかで引っかかった被害者のリストです

なんでそんなリストるのかというと、要するにね、1回引っかかった人は2回目も引っかかりやすいと。
だから、そういうリストが実際にあります。

これは、僕も刑事事件とかもやってるからね、あります。これ断言します。
それ以外にもたくさんあるんですよ。詐欺の被害者リストなんてね、悪いやつが作ったんですけど。

そうじゃないのが、いっぱいあんの。
昔ね、僕の学生時代とかやったら、レンタルビデオ屋ってありましてね。そこで名前を書いて住所を書くわけですよ。

嵩原がどんな映画を借りたかって、ずらっと一覧になるわけですよ。
昔の話かって、そんなことない。

みなさん通販とかするでしょ?
自分のデータ入れて何を買ったか、これも一覧で出ますよね。

通販じゃなくても、どこか行ってなんかアンケートとか書いたり、「会員になったら安くなるよ」って情報書くでしょ?
なら、そのお店の人はその顧客の情報を入れて、「この人の何買った」って出るわけですよ。

これ自体は全く悪くないんですけど、全く悪くないし問題ないんですけど、それ持ち出す奴がいるんですよ
そんなん持ち出してどうすんねん。

いや、それはね、例えばあるご高齢の方が「こういうのたくさん買ってます」「高級な布団を買いました」。
それ自体詐欺でも何でもない。でも、それ見てどう思います?

このご老人、お金持ってんな。こんなのにお金バンバン使ってるんだ。
じゃあこれも売れるか

売るだけならいいよ。

詐欺に引っかかるか、あれこれしてるんなら1人暮らしじゃない。
ようし襲うぜ

なんていう被害者を探すリストに使われちゃう

他にもいっぱいありますよ。
小学校の小学生の子供がいる親のリスト。これ、教育関係のものを売ったりする場合に使われたりしますね。

そういうものっていうのが、流出してるんですよ。
実際として、テレビで報道されたりしますよね。あんなもん一部だから。

だって、流出したことが分からないケースもありますからね
それを買って利用する業者がいるわけですよ。

そこに仲介する人間もいるわけ。
そしたら分かりますよね。

私退職代行使った人のリストがあれば買うよ

という人がいるんなら、それ持ち出して売ろうって考える人間も出てきます
もちろん、どうやって売るかっていう問題はあるけれども、その仲介者っていうのは、詳しく言いませんよ。
いるんですよ。都市伝説でも何でもない。

なら、さっきの人事担当者。その人に近付く人がいて、

退職代行B

いや、実はこんな名簿あるよ。15万で買わねえ?20万で買わねえ?

退職代行B
退職代行B

何人載ってるよ、1万人載ってるよ、あなたの地域の人が1000人載ってるよ

と。

そうかあ。買おうかな…15万高いけど買おう

15万高いと思う?20万高いと思う?
それだけ聞いたら高いですよね。

だけど、今人を採用するのもね、人材紹介会社から紹介してもらったりすると、年収の30%とか35%とかって払う場合があるんですよ。
なら、年収300万の人を雇おうと思ったら、100万払う可能性があるわけ

もちろん、色んなパターンがあって全部そうじゃないよ。
でも、そう考えたら、「この人すぐ辞めるかも…」っていう人のリストがあれば、買いたくなるわけです。

実際は、「退職代行使った人」っていうのがすぐ次の会社で辞めないってこと、僕はわかってる
だって、ギリギリまでパワハラに耐えた人だもん。

むしろ、僕「我慢強い人リスト」だと思うよ。
おんなじようなパワハラ気質の会社に行ったら辞めると思う。

だけど、普通に働いてる人より、もしかしたらめちゃめちゃ我慢強い素質がある。
本気で思ってるから。

そういう風な需要があれば、持ち出す人間が出てくるわけです。

そんな簡単に漏れる?

持ち出すのは誰?
例えばアルバイトとか社員の人で、会社と喧嘩して辞めるような人が持ち出すケースが多いだけ。

だって、会社にも損害あるのわかるから
僕らも弁護士事務所なんだけど、そこでもちろん依頼を受けた人達のデータベースはありますよ。

だけど、弁護士って、それが漏れちゃうと、いわゆる情報漏洩っていうこと以外にね、弁護士会からの処分があるんですよ。
下手すると「弁護士バッジが飛ぶ」っていうんだけど、弁護士の資格がなくなっちゃうかもしれないの。

だから、普通の業種の人達よりは、すごく慎重に扱ってます
漏れるとホントまずいので。謝るだけでは済まないのでね。

だから弁護士は、もうそこで、どこの事務所もそうだと思うけども、結構ガッチリ守ってます。
他の業者さんはわかりません。

いい加減とは僕は言わないけれども、正直いい加減なところもあります
どことは言いませんよ。そんなこと言わないけども、ここは管理ずさんやろうなということが、すごく感じる。

それは何かっていうと、普段のやってる対応もすごくずさんだから。
管理なんてそんな風にお金かけたりしないだろうなとホント分かるところがあるんだけども。

まあそりゃあ…どこと言わないよ。
だけど、そういうことがあるので、本当にみなさん気をつけてください。

だから、依頼する場合っていうのは、流出しなさそうな業者っていうのも1つの選択肢には、大きな選択肢にはなると思う

管理がしっかりしている退職代行業者の見分け方は?

ヒントはね、まず相談してみて。

その相談で難しい、あなたが気になってるとこをぶつけて、ちゃんと返ってくるかどうか
それだけで管理できてるとは言わないよ。
言わないけど、それすらできてないところ。それすら疑問があるところはもうダメやと思う

あと、調子いいようなこと言う業者。

ランキングサイト制作者

あれもできます、これもできます

って。できないから。

実際は、弁護士でもしんどい交渉ってあるから。
それを「何でもあれもいけます、これもいけます」っていうのは、ちょっと気をつけた方がいいと思う。

他にも色々見方あるんだけどね。少なくても、いい加減な対応をしてる。
内容の話よ。

口調の話とかって文字面だから、わかんないとこもあるんだけど、そうじゃなくて、内容がきちっとしてるのか
あるいは逆に調子を過ぎて「あれもいけます、これもいけます」、これは避けた方がいいと思う。

選択するのはあなたです

本当にね、みなさんにお伝えしたいのは、あなたの人生っていうのは、誰が決めるわけでもない
もちろん運とか色んな環境とかあるけれども、最終的には、色んな選択肢の中から選ぶのはあなたなんです。

あなたの人生は、あなたの選択で決まってます
選択肢が少ないとしても、少なくても一番いいのを見つけ出す。それがあなたの人生を決めていきます。

だから、例えば退職代行する場合でも、

いや、いいんです。とりあえず連絡してもらえれば

っていうんだったら、ライトに辞めるっていうんだったら、正直どこ使っても変わらないかもしれない。

だけど、悩んで「どうしよう」って悩みながら辞める。
「こんな問題もあるな、あれもあるな」と思って考えるんだったら、あるいはその後のね、退職した後のことも考えるんだったら。

そしたら、私達じゃなくていいです。でもいいんだけども、弁護士事務所に依頼してください

弁護士事務所はきちんと法律を通常はね、学んでます。
そんな簡単じゃないよ。条文ちょっと読んだだけで済むようなことじゃないから。

だから普段から僕ら専門家でそればっかりやってますから。
弁護士事務所を探してください。別にうちじゃなくてもいい。

本当に悩んで辞めるんだったら、弁護士事務所
後のこと考えたら、それが僕はいいと思う。

いやあ、嵩原もどうせ弁護士だから、そんなこと弁護士事務所に引っ張り込もうとしてるんだろ

と思うんなら、うちの事務所じゃなくてもいいから使って。

弁護士事務所を選択してもらう方が、僕はいいと思います。

はい。今日はですね、「退職代行利用者のリストがあるの?」という、そういう疑問に答えました。
また次の動画でお会いしましょう。

さよなら!

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