退職したら人手不足で仕事が回りません。責任を取らないといけないですか？

このブログは退職代行サービスについて
本当のところどうなのという皆様の疑問にお答えしていくブログです。

弁護士の嵩原安三郎です。

退職代行で、よくある質問についてお話ししようと思っているんですけども

私の会社って人手不足なんです。
だから、私が退職したら会社が回らなくなっちゃうんですけども大丈夫ですか？

私の会社ってどんどん人が辞めてるんで、私まで辞めちゃうと残った人が大変な思いするんですけど大丈夫でしょうか？

今やってる仕事を終わらせないと辞めさせられないって社長に言われたんですけど、本当ですか？

こういう質問あると本当ね辛くなるというか、真面目なんだなぁと思います。

真面目ってすごいいいことなんだけども
真面目だからこそこういう苦労されてるんだな、気苦労されてるんだなと思うんですよ。

こういう責任感のある人ってね
会社経営者
まあ僕らも事務所経営してるんだけども
本当にありがたいんですよ！

ありがたいんだけども
そういうありがたさをわかってない会社から
すぐ離れた方がいい！

よく考えてください
人手不足で会社が回らなくなる、その状態を作ったのって誰ですか？
そもそも人手不足だった時に人を入れる責任って
あなたの責任ですか？

あるいはあなたにそんな権限があります？

人手不足だからちょっと来週人募集して入れちゃおう
いや1人じゃ足りないな…2人入れちゃおう！

あなた決められます？
経営者じゃないのにそういう提案ができたり、そういう人を募集するっていう仕事を担当してるっていう人もいると思いますけども
それを最終的に決めるのは経営者でしょ？

じゃあ
今の人がギリギリで、1人辞めてしまうと会社がもしかしたら破綻してしまうかもしれないって、その状態を良しとしたのは
経営者なんですよ。

人をなんで増やさないかって考えたことあります？
もちろん人募集してるけど、なかなか来ないよって言っている場合もあるかもしれないけども
人を増やさない今を維持してるって結局
人件費増えないため
なんですよ。

いやいや
人件費なんか増やしたらウチの会社倒産しちゃうよ

って言う声があるかもしれない。
でもね、そういう状態作ったのって経営者じゃないですか？

それを色々工夫したり、
・人件費以外の色んな経費を抑えたり
・必要な人件費以外の経費を抑えたり
・取引先を増やしたり
・新しい業態とか業種に手を出して広げる

あるいは商品いいものに絞って売れない商品をリストラして、それに絞って経営をして利益を確保する。
なんてことを考えるのって
全部経営者の責任ですよ！

従業員がアイデアを出すとしても、それを実行する、決めて実行するのは経営者の責任です。

ですから
魅力のない会社で人が集まらないっていうのも、最終的には経営者の責任です。

例えばうち（フォーゲル）の事務所
人を募集しても来ないよってことがあったとしたら
誰の責任かって僕の責任ですよ！
うちの事務所に魅力がないから人が来ないっていうことになるわけ。
僕の責任なんです。

だからあなたの会社に人が来ないっていうのは
その経営者の努力が足りないの！

一生懸命やっているかどうか関係ない。
さぼっていいかげんにやってたとしても、その会社に魅力があって人がいっぱい来てくれるんだったらその経営者は優秀ですよ！

一生懸命やっても結果が出ない。
その結果は経営者が申し訳ないけど
経営者としての
・能力が足りなかった
・勉強が足りなかった
・努力が足りなかった
言わざるを得ないんです。

それを
従業員であるあなたが考える必要ない！

そもそもギリギリでやってるってこと自体が
間違ってるの！

従業員ってね機械じゃないんですよ。

いや当たり前じゃん、そんなのわかってるよ！

いや、わかってない！

何が言いたいか？
機械じゃないってことは病気もします。
心がしんどくて

今日はもう休みたいな…

であったり、交通事故に遭うかもしれない。
色んなことが発生します。

ですから
今日は働けても明日働けるかどうかっていうのはわからないの。
機械じゃないんで！

そうするとね
ギリギリでやってますっていう人は
全員従業員が機械だったらいいんだけども
生身の人間で今日10人でやってるギリギリの仕事を、明日9人でやらないといけないかもしれないですよ。

1人休んで、9人だと破綻するような仕事の仕方、業務の仕方をしてるんだったら
経営者の責任です！

そもそも従業員って有給休暇あるんですよ。
有給休暇って勤め始めて半年経ったら原則として10日発生するんですよ。
また1年後にもう一回11日発生するんですけども
この1年間で10日休めるっていうのは
1月約1日休めるっていうことなんですよ。

夏休みとか年末年始で別の休みがある月もあるから、普通の月に1日ずつ休むとしたら10回休めるんですよ。
いいです？

4週に1遍は一回休めるの。
週休2日の会社だったら、月に1遍は週休3日になるってことですよ。
6年半勤めたらそれ以降は毎年20日発生する。
20日って月2日ですよ。
っていうことは2週に1遍は週休3日になるっていうことですよ。
週休2日の会社だったらね。

そしたら、そんな6年半以上働いている社員が10名いる会社だったら、毎日誰かが有給休暇で休んでていいっていう話なんですよ。
ギリギリでやったら破綻するでしょう！

そもそも
10人いる会社だったら1人は余分に置いておかないといけない。
これぐらい必要なんですよ。
1人でももしかしたらギリギリかもしれない。
だって病気もするからね。

そうすると
今いる人間でギリギリしか回せませんっていう会社は
そもそも会社として駄目！

運営するためには
・有給休暇は使わせない
・病気でも休ませない
ていうことをしないといけないわけ。
それって違法ですよ。

違法な状態じゃないとやっていけない会社って
まともな会社ですか？

うちの会社有給休暇取らせないって言ってるわ
病気でも無理に来いって言ってるわ

それは経営者の能力がないからなの。
はっきり言って。
だからそれを従業員に押しつけるのは間違ってます！

間違ってる間違ってないってことを置いといたとしても、責任は誰？
経営者ですよ！

だから
その経営者が責任を取るべきであって、従業員が責任を取るものでもないし、法律上もそのように解釈されてます。
従業員って法律で辞められるわけですよ。
有給休暇も取れる。

だから有給休暇を取って辞めますってことを
法律に書いてあることを法律通りにやったからといって、損害賠償請求されるわけがないんですよ。

するのは勝手よ？
それ言い出すのは勝手。
でもそれを裁判所が認めるわけがない。
こういうことですよ。
だから堂々と
もちろん必要な情報を伝えるとか、会社にできるだけ損害を与えないようにするっていう努力はあってもいいと思うけども

Aさん

でももうしんどいもう辞めたい！
有給休暇使って明日から出勤せずに辞めよう

別に問題ありません！

責任を取るのは経営者。
それでカーっとなって従業員に文句を言う経営者っていうのは
そもそも経営者としてダメ！

責任を果たしてません！
ということです。

『まとめ』