このブログは退職代行サービスについて
本当のところどうなのという皆様の疑問にお答えしていくブログです。
できればブログ内の動画の方をご覧ください。
弁護士の嵩原安三郎です。
みなさん
労働組合型の退職代行業者って交渉できますって謳ってますよね。
ですからああいうところに頼む人っていうのは、交渉を期待して頼んでると思うんですけども
実態はどうでしょうか?
僕らも退職代行やってると相談があるんですが、この相談の中にはね
もう既に労働組合型の退職代行業者で依頼してるんだけど…
っていう相談が時折あるんですね。
まあ時折っていっても結構あります。
で、僕らも相談聞くんですけどね
そうするとやっぱりこの交渉に関するトラブル。
そのお話が多いんですね。
多いのはこの2つ
その1:会社への交渉で動いてくれない!
その2:労働組合型が既読スルー
1つはね
労働組合型の退職代行にお願いして会社に連絡したんだけども
離職票とか送ってきてくれないんで
督促してくれませんか?
そういう風に業者にお願いしたんだけども、全然動いてくれない…
あとは、
会社が給与を振り込んでくれなかった。それ督促してくれないか?
っていうお願いをしても既読スルー。
どうしたらいいですか?
まあねえ、これもう本当に正直かわいそうなんですけど
難しいんですよ!
なんでかっていうと、みなさん料理します?
まあ僕もするって言ったって
自分が食べる用に野菜バーッと切って、肉切ってワーッと炒めて味付け塩コショウだけみたいな食べたりするんですけども。
まあまあまあ人に食べさせるようなもんじゃない。
自分は食べられますが…
でも例えば
なんか凝った料理作ろうとして、色んな香辛料とか入れたら
なんか食べたらなにこれ?
甘いのか辛いのかなんかようわからん!
みたいなすっごい不味いのができました。
っていう時に
それをおいしくしてくれって、無理じゃないです?
まあ中には、カレー粉入れたらなんとかなるって言う人もいると思いますけども。
僕の例えわかってくれます?
要はね
人が交渉して、グッシャグシャにしたものを改めてやってくれって言われても
すっごい難しい!
それでもできればいいんだけども、完全にこじれてしまって
ああもうこれ僕らがやっても無理だな…
ていう状況になってるケースっていうのがあるんですね。
こういう
例えば離職票なんかを送ってくれってお願いした時の会社の反応って
実は4段階あるんですよ。
いいです?
LEVEL1
これは会社に
何々送ってきてくださいってお願いすると素直に会社が送ってきてくれる。
っていうケース。
これが7割ぐらいです。
まあもちろん法律上そうしろって書いてあるから送ってくるのが当たり前とはいえ、その通りやってくれるんだったら…
そもそも弁護士要りませんから!
っていうか
退職代行自体要りませんから。
だから、元々退職代行を使って退職しないといけないような会社っていうのは、法律を守ることにちょっと疑問があるなって会社が多いわけですからね。
だから7割って結構優秀だと思うんですけども
7割の会社送ってきてくれます。
これがまあ一番簡単なLEVEL1です。
LEVEL2
残り3割のうちの2割ぐらいがこの会社なんですけども
督促なんですよ。
督促して送ってくれっていうことを電話で言ったりとかです。
あるいはFAX送ったりします。
そうすると
わかったわかった、後回しにしてたけど送るわ!
ってことで送ってきてくれる会社。
これはLEVEL2です。
そこまではいいんですよ。
そっからなんです。
LEVEL3
100社のうち10社ぐらいなんですけども。
督促してもダメ!
要するにそもそも連絡つかないっところもあるんだけども…
そういう時どうするかというと、なんとか連絡して話をするんですよ。
その時に
これねタイプ別に話変わるんだけども
真面目なタイプは、こっちから一生懸命法律の話をするんですね。
この社長っていうのは論理的な人だなって思うと法律の話をします。
詳しい法律の話してるとですね
わかったわかったじゃもう送るわ!
って理解して送ってきてくれる人もいます。
でも
法律なんか知るか!俺が一番だ!
要するにワンマン経営者型の時にはですね、逆に煽るケースもあります。
あれ?社長
あれこれ言っているけど、結局何々さんがいなかったら困って経営できないんちゃいます?
何々さん頼りだったんちゃいます?
だからこんなこと意地悪してるんでしょ?
って言うとすると
あんな奴とは縁を切りたかったんや!
ってバーンってと送ってきてくれるっていう会社もあるんですね。
まあこんな言い方しませんよ。
もっと丁寧にするんですけども。
そういうようなことで送ってきてくれる会社もあります。
要するに交渉って何かって言うと
人を見てしないといけないわけですよ!
そこしてやっと残り10件のうち、まあ8件ぐらいは送ってきてくれるかな。
で、残った1、2件が大変で
LEVEL4
その時には、例えば労基署に行って相談してもらって
労基署と僕らからプレッシャーの
ダブルプレッシャー。
あるいは賃金未払いなんかもそうですけども、裁判所を利用するやり方。
まあこれは簡単な方法があるので、それを使用したりするんですけども。
そういうやり方だったりとか、役所に直接行ってもらって労基署の年金事務所なんか行ってもらって取り付けるやり方とか色んな方法があるんで、時間にどれだけ余裕があるかなんていうのを見ながらその方法を取っていってやっと全部書類が揃う。
ということになるわけですよ。
ここまで聞いててもわかるでしょう?
大変なんですよ!
ちょっと間違うともっとこじれるし、
だからねこんなことを
いわゆる労働組合型の退職代行業者ができるかって言うとね
正直できないと思う。
だって交渉のプロじゃないんだもん!
どこまでするかっていうと
LEVEL1は恐らくしてると思うんだけども、LEVEL2までもしてない。
だから既読スルーとかだと思うんですよ。
つまりね
7割ぐらいのところだったら送ってきてくれる。
あとの3割はもうそのままフェードアウトして終わっちゃうっていうのが多いんじゃないかな。
労働組合型の退職代行業者。
まあ少なくても僕らに相談があるようなところ。
結構有名どころですよ、名前言わないけど。
そういうところの労働組合型の退職代行業者っていうのは
基本的には既読スルーで終わっているっていうところが少なくとも僕らに相談があるような会社ですよ。
そういうところは多いかな。
まあ最終的に困るのはそれを頼んだ人になるのでね。
僕らも一生懸命ね受けたいとは思うんですけど、もうここまでいったら普通の費用では無理っていうのもどうしても出てきてしまう。
こういう現象になってるのは
実はね最近増えてるなと思うのは経営者側も分かってきてるんですよ。
なにかっていうとね
この前、僕の知り合いの経営者と話してたら退職代行の話になって
先生
労働組合型って言ってる退職代行業者あるでしょう?
うんあるある、ありますね。
ああいうところって交渉するって言ってるけど、交渉しないでしょう
連絡あってもね無視したら連絡しなくなってくるから
その後はねもうその労働者と従業員とね直接話するんすわー
そういう話よく周りで聞きますよ。
まあその経営者は真面目な人だから、本当はそんなことしないんだろうけども
そういうことが経営者側にはバレてきてるんですよ。
だから
労働組合型?
ほっときゃそのうちいなくなるから、その後は従業員と話したらええわ!
っていう風にバレてます!
あなたの会社の社長もそう思ってるかもしれない。
気を付けてください。
『まとめ』
労働組合に退職代行を依頼して退職書類が 届きません。どうすれば良いですか?
・労働組合型の退職代行は督促や交渉は苦手です。 既読スルーされそのままフェードアウトなんて事も…
・私たちは退職後、会社側がどの様な対応を講じても最後まで責任をもってきちんと対応いたします。