第2回(全3回)会社都合退職と自己都合退職の違いって?

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※動画を簡易にテキスト化した文章になる為、所々読みづらいかもしれません。
できればブログ内の動画の方をご覧ください。


弁護士の嵩原安三郎です。

今回は離職票の第2回。
前回は離職票って何?
っていうお話をさせてもらいました。

離職票って
ハローワークに出すもので、別にそれがなくても退職できるよ
っていうお話をさせてもらいましたけれども
じゃあ離職票をもらうとして

失業手当をもらいたいとか、ハローワークで求人の手続きしたい。
だから離職票ほしいなってことで
もらう時に気になってくる離職理由についてにお話しようと思っています。

みなさんこの離職理由・退職理由なんですけども
これってよくね

・会社都合退職
・自己都合退職

この2つがあるっていうことはよく聞くと思うんですけども
何かってわかります?

なんとなく
会社が悪いのが会社都合退職で
そうじゃないのが自己都合退職
一身上の都合みたいなものが自己都合退職という風に大雑把にはわかると思うんですけども
実は結構色んな種類があります

まずね
離職理由って
会社都合退職と自己都合退職の2つじゃなくて
実は3つなんです!

え?何言ってんねん?
って話ですよね。

これね
自己都合退職が2つに分かれるんですよ。
こんな感じなんです。

離職理由については大きく分けて2つです。
会社都合と自己都合ってあるんですけども
自己都合退職がさらに2つに分かれてるんですね。

これで全然違うので
大きく分けると3つだと思ってください。

一番上が会社都合退職です。
会社が悪いよねっていう内容。

失業手当の期間とか開始時期とかについて、一番優遇されるんです。
これを特定受給資格者といいます。
特定の受給資格を持っている人って言う意味です。

その次にね
自己都合退職の中でも2つ分かれています。

上が
正当な理由がある自己都合退職って言ったりするんですけども
この場合は
特定理由離職者になります。
特定の理由で離職した人。

会社が悪いとまでは言えないんだけども、自己都合はちょっとかわいそうだよねという内容。
要は
自己都合であるんだけど、辞めたくて辞めたわけじゃないっていうような人。

どっちもかわいそうというのは共通していることなんですけども
こっち(特定理由離職者)の方も優遇措置があります。

特定受給資格者ほどじゃないですけどほぼ近いと思ってください。
細かい話はしませんけども。
特定理由離職者になると優遇措置があるってことなんですね。

だから
自己都合退職の中でもこの正当理由ありということがあれば
十分会社都合退職とよく似た優遇が受けられるということなんです。

そしたら当然ですけども
すぐに転職決まっているとかって人は別ですけれども
会社都合や、正当な理由のある自己都合退職の場合は会社に認めてほしいなって思いますよね?

やっぱね
連続で働くのしんどい
1ヵ月でも2ヵ月でも休めるなら十分英気を養って次の仕事したいとかね
探してもなかなか見つからないという人もいますから。

失業手当大事でしょ。
そうするとこの優遇措置があるときにはどういうのがあるのかというのを
この2つのうちの、会社都合退職をまずご紹介します。

会社都合退職なんですけども
会社都合退職って全部で16あるんです。

私これ当たりかも?
って出てくると思いますよ。
まず、倒産と解雇の2つに大きく分かれます

倒産とか倒産ぽいやつ、解雇とか解雇に近いやつっていう風に分けています。

でこの倒産
これ僕が分けたんですが
ちゃんとこういう分け方なんですよ。

この倒産などというところを見ると

  • 倒産
  • 大量離職
  • 事業所廃止
  • 事業所移転で通勤困難

この4つがあります。

倒産・大量離職

まず倒産は分かりやすいですよね。
この大量離職っていうのは
  • 1ヵ月に30人以上が辞めたとか
  • この会社の3分の1以上の人が1ヵ月に辞めるとか
  • 辞めること決まってるとか辞めちゃった

っていう場合にこれに当たります。
もうそこまでいったら倒産に近いですよね。

事業所廃止

事業所廃止というのは
会社自体は存続するんだけども、ある部門だけなくなると思ってください。

Aさん
社員

化学部門で働いてたんだけども、化学部門来月からなくなるらしい

ええっ!って
でなんかもう飲食部門だけになるらしい。

Aさん
社員

まあ飲食…
いやいやカラオケ…
まあこれやったら近いかな…

でも飲食部門もなんか人がいっぱいらしくて、輸送部門の方に行けって言うらしいよ。

Aさん
社員

いやそれは…ちょっと…
おれ免許ないしな…

なーんていう場合。

これが事業所廃止ね。
こういう場合があるんですね。
こういう場合も倒産と一緒
一部倒産みたいなことですよね。

事業所移転で通勤困難

で、この4つ目の事業所移転で通勤困難というのは
例えば
東京の会社に勤めてたんだけども、東京本社移転します。
それで、山梨に移りますとかね。

関東の事情だと
住んでいるところといえば埼玉が近いわという人がいるかもしれませんけれども
関西とかでも言いますね。
大阪本社があったのがなくなって岡山に全部移転とかね。
そこまで県を超えなくても、交通の便によってはなかなか行きにくいねって。

例えば東北地方なんかだと
本当に場所によっては車で行かないとなかなか難しいよねって場合。
それも時間がかかって大変だと思います。

ぼく地元沖縄なんでね
車ないと大変なところっていっぱいあるんですけども
そういう風に通勤難しいよってなった場合には、ここに当たるんですね。

ここまでの「倒産など」はね特殊なケースだと思うんだけども

もう一つの「解雇など」はよくあるケースです。
いいです?
これ上から見ると解雇(重責以外)というのは懲戒解雇だと思ってください。
重責解雇でないやつね。
普通解雇とかねそういうものです。

それ以外に

  • 労働条件相違
  • 賃金不払い
  • 賃金減額
  • 長時間労働
  • 生活への不配慮
  • 雇い止め
  • 更新なしと聞いた
  • パワハラや嫌がらせ
  • 退職勧奨
  • 休業3ヵ月以上
  • 業務の法令違反

とありますけれども、これなにかって言うと

解雇

解雇はわかりますよね。
懲戒解雇以外の解雇。
整理解雇とかそういうものですけども

雇い止め

あとはそれに近いので、雇い止めね。
期間が決まっている人で次の回は更新しないよ
と言った場合です。

労働条件相違

労働条件相違なんて、結構聞きますよね。
入る前は調子のいいこと言って

会社
会社

あれもある!これもある!
30万保証します!!

結局20万が基本給で10万は残業手当とかね。
残業しないともらえないわけですよ。そういうようなものであるとか
夜勤ないって言ってたのに夜勤あるとかね。
それでも別にいいやっていう場合は、いいかもしれませんけれども
体力の問題でちょっと夜勤キツイって場合。
労働条件変わってるよね
っという場合、これもあたります。

賃金不払い

賃金不払いなんですけども
賃金の100円足りなかったとかそういうのじゃなくて
賃金の3分の1以上の金額を2ヵ月連続で払わなかった
っていうようなケースです。
これ結構あると思うんですよ。

結構、賃金不払いよく聞きますよ。

賃金の減額

賃金不払いと合わせて多いのが、この賃金の減額なんですよ。
賃金減額って
会社が勝手に来月からやるって言う会社ありますけど
あれ違法ですから!

あれは単なる賃金不払いなんですよ。
賃金を正当に減らそうと思ったら手続きが要ります。

そりゃそうですよね。
労働契約でこれで働くって決めている契約を勝手に変えるなんておかしいでしょう

みなさんね
例えば電器屋さんでテレビを買ったとしますよ。
カードで後で払うって後払いにしたとして
で!テレビが来た後に
いや、やっぱりこのテレビ10万で買ったけども、8万ぐらいがええなと思って
カード会社に8万にしておいてって
まあまあそんな簡単にそんなできることじゃないです。
例えばの話ですが
そういったのが一方的にできるのかって
おかしいでしょう!

労働契約も同じですよ。
勝手に変えられないの!
会社が労働力を買っているっていう風になるんで、会社が買っているものなんですよ。
だからお金払うんですね。
で、労働者が売主になるわけです。
ですから、勝手に変えちゃダメ!

勝手に変えるっていうことが認められる手続きもありますけれども。
それはもっと非常に条件が厳しいので、なかなか無理だと思う。

ほとんどの会社は守ってないので
この賃金減額っていうのはイコール賃金不払い
単に会社が一部払っていないということが多いんですけども
この場合の賃金不払いっていうのはですね
会社が勝手にというか
正式な手続を経て85%未満に給与を下げた場合です。

例えば
30万の給与を25万4千にしたら85%切るのかな。
それぐらいにするということを会社が正式な手続きで下げた場合はこれにあたるということです。
この場合も会社都合退職できます。

長時間労働

あと長時間労働っていうもの。
これ一番多分人多いんちゃいます?
これ条件が3種類あります。

1つ目は、3ヵ月連続で残業45時間以上。
2つ目は、2ヵ月連続で平均の残業が80時間以上。
まあ簡単には足したら160時間と思ってください。
3つ目は、1ヵ月100時間(100時間を含む)超えた。
100時間以上の時間外をした。

これになるともう会社都合退職はできるということになっております。

パワハラや嫌がらせ

でねあとよく多いのはこれかな。
パワハラとか嫌がらせ
これセクハラも入りますし、マタハラとかも入ります。
そういうものについては証拠を押さえておく必要があります
会社都合退職になるということです。

証拠の集め方は、第3回でご説明します。

退職勧奨

退職勧奨っていうのはね
お願い!退職して!
あんた退職した方がいいんじゃない?
おまえ辞めろよ!
とかいうのが、退職勧奨になります。

休業3ヵ月以上

休業3ヵ月以上というのはですね
コロナの時期なんかも休業ありましたけども
会社の都合というか、会社の責任で休むという場合。
そういう場合には会社ってこの休業3ヵ月ということにあたることになります。

業務の法令違反

最後、法令違反。
いやこんなことあるのかって思う人とですね
あああるあると思う人の2種類に分かれてると思います。
おそらくあるあると思った人のお仕事
多分
病院か介護施設、保育園
そんなとこちゃいます?

何故かっていうと
法律で要件が厳格に決まっているところです。

例えば何人配置しないといけないよねって
これだけの園児がいたらっていうことが決まってたりとか
あとは介護施設なんかもそうですけれども
お医者さんやっていいけど、看護師さんやっちゃだめってことを、お医者さんが勝手に看護師さんにさせてるとかね。
そういうような明確な法令違反というのは意外とあります。

本当にびっくりする。
大きな病院の中でもあったりするので
もちろん証拠、ぼくも取ってないので確定的なことは言えないんだけども
話を聞いてずっとみると、これは本当だろうなというのはたくさんあります。

こういう場合に、会社都合退職は可能ということになるわけです。

もう一つ
正当な理由がある自己都合退職
についてお話しします。

これはこれだけあります。
ジャン!

6種類

  1. 心身不調・傷病
  2. 妊娠・出産・育児
  3. 父母の扶養・介護
  4. 配偶者、被扶養者との同居
  5. 希望退職への応募
  6. 以下の理由で通勤困難
    ・結婚での住所変更
    ・保育園への入園
    ・事業所の移転
    ・自己意思ではない引っ越し
    ・鉄道・バスの廃止
    ・別居回避(自分や配偶者の転勤など)

自己都合退職の中でも優遇措置がある方です。
特定理由離職者
特定の理由ってこれだけの理由です。

この理由で自己都合で辞める人は、会社都合ともうほぼ似てるんちゃいます?
ってこういうことです。

心身の不調とか病気
妊娠とか出産育児
これ大変ですよね本当に。
お子さん生まれて3ヵ月ぐらいは本当に眠れないでしょう。

もう本当あれね、男の方もやると言ってもね
やっぱお母さんほどちゃんと起きてないんですよね。
だからねもう本当に大変だと思う。
頭下がります。
こういうね理由で辞められる。
もちろん男でもいいんですよ!

父母の扶養介護というのは
例えばお父さん亡くなって、お母さん引き取って同居してお母さん養わないといけない。
っていうような場合とかですね
あと、介護が必要になるとか
自分の奥さんとか旦那さんとか、あるいはお子さんとかお父さんお母さんね。
この人と同居するのにちょっと会社を辞めてという場合です。

あと希望退職に応じたとかね

あと「以下の理由で通勤困難
こっち側はね
会社入った時は通えてたんだけど
ちょっと状況変わって通えなくなっちゃった
っていう場合です。

結婚で相手の方の家に住むっていうことで住所変わっちゃうという場合ね。
これでもう通えませんとか。

あと保育園
保育園いろいろ場所によって決まったりしますよね。
保育園あるいは近くのところも取れなくて、ちょっと遠くになって引っ越しなあかん
とかですね。

あと親に見てもらうんやったら親の近くに住まなあかんとか、そういうもの。
お子さん大事ですからね。
そこについて辞めなあかん場合ね。

あと事業所の移転
あと自己の意思ではない引っ越し

例えば最近災害が多いですけども
災害で他県に行かないといけないとかですね。
そういうような場合、強制立ち退きがあったとかね、こういう場合です。

鉄道とかバスの廃止
車で行ける方だったら、いいのかもしれませんけれども
免許持ってないとかですね。
車だともう相当時間がかかって無理というような人もいらっしゃると思います。
こういう場合。

あとね
別居回避って
今一緒に住んでいる人の一人が
例えば旦那さんが転勤で遠くに行かなあかんと。
ついていく場合、そこから通うの無理。
という場合とかですね。
もちろん逆でもいいんですよ。
奥さんが転勤すると、旦那の方が考えて奥さんのキャリアを大切にしたいから俺が辞めてついて行こう。
っていう時に、自分が行ってしまうとかですね。

そういう場合で
ついていく方がもうそこから通えないので、やめたいよというような場合。
そうゆう場合は、別居回避に含まれます。

まあいろんな事情があるのでね
これ細かくいっぱいあるんですけども、そういう事情で辞めないといけない。
これは会社が悪いわけじゃないんですけれども、まあ仕方がない事情だよね。
ってことで退職は認められるんですけれども優遇措置が認められるということです

『まとめ』

【離職票について第2回】
会社都合退職と自己都合退職の違いって?
・会社都合退職は『特定受給資格者
・自己都合退職でも正当な理由がある場合は、『特定理由離職者』。優遇措置が認めれます。
・自分の辞める理由がどれに当てはまるかチェック!
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