雇用形態や職種などに関わらず多くの方が退職代行を利用しており、近年美容師の方も退職代行を利用する方が増えています。今回は、美容師の退職代行利用について解説します。
美容師が退職代行を利用するきっかけは？
おしゃれで華やかな職業のイメージが強い美容師ですが、実力がものを言う競争が激しい業界でもあり、美容師の入社1年以内の離職率は30%以上、3年以内の離職率は約50%と言われています。
厳しい労働環境や拘束時間の長さなどにより、美容師は離職率が高く、退職代行を利用する方は少なくありません。
美容師の方が退職代行を利用するきっかけには、どんなものがあるのでしょうか？
職場の人間関係が悪い
美容師はほかの職種よりも上下関係が厳しい傾向にあり、職場の人間関係によるストレスで体調不良になってしまったことをきっかけに、退職代行を利用する美容師の方は多くいます。
美容師の仕事は技術を売る仕事のため、人材育成はとても大切になります。
しかし、場合によっては厳しい指導や人間関係の悪さがストレスとなり、退職を決意する方も珍しくありません。
下積み期間の悩み
新人美容師は、アシスタントから始まることが大半です。
美容室アシスタントの下積み期間は約1〜3年と比較的長く、受付や会計、清掃、シャンプーなどさまざまな業務を行います。
閉店後など勤務時間以外に技術練習を行うケースもあり、アシスタントは学ぶことが多くプライベートの時間が取れず、下積み期間が長く続くと理想と現実のギャップを感じてしまい、退職を考える方は少なくありません。
下積み期間はさまざまな悩みを抱える時期のため、将来に不安や焦りを感じて退職代行を利用して退職を検討する人もいます。
長時間労働など厳しい労働環境の不満
労働時間の長さに見合わない給料の安さや、残業代がつかない、休憩時間が短いなど、労働環境や待遇面に不満を抱えていることも美容師の方が退職代行を利用するきっかけの一つです。
業務時間以外でカットやパーマの練習も必要になり、激務で休みが十分に取れずに限界を感じる方もいます。
また、美容師は業務中座ることがなく、基本的に立ち仕事になります。
激務による長時間の立ち仕事で足腰など身体に負担がかかり、精神面だけでなく肉体面で辛さを感じ、退職代行を利用して退職する美容師の方もいます。
スタイリストとしてデビューできず、自分の実力が正当に評価されない
美容師アシスタントからスタイリストになるまでの期間は店舗や実力によって異なりますが、平均3年程度と言われています。
スタイリストになるまでのカリキュラムは店舗ごとに決められており、全てクリアしなければスタイリストになることはできません。
アシスタントの下積み期間が長くなることでモチベーションが低下して退職につながるケースもあります。
また、業務や成果に対して正当に評価されない職場の場合、不満が蓄積し退職を決断するという方もいます。
美容師が退職代行を利用するメリット
退職代行は、美容師の方も当然利用することができ、近年利用者は増えています。
ここからは、美容師が退職代行を利用するメリットについて見ていきましょう。
出社せずに退職できる
「自分で会社に退職を言い出せない」「退職したくても人手不足で引き止められている」といった美容師の方も、退職代行を利用することで出社することなく会社に退職の意思を伝え、スムーズに退職手続きを行うことができます。
職場の人間関係が悪く、劣悪な労働環境で仕事を強いられている状況では、自分で退職を申し出るのも難しく、萎縮してしまいます。
こうした場合でも、退職代行を利用することで自分自身の心を守りながら状況を変えることが可能です。
即日退職ができる
即日退職ができるということも、美容師が退職代行を利用するメリットです。
労働者には「退職の自由」があり、期間の定めのない労働契約（正社員）の場合、退職の申し入れを行ってから2週間後に退職できると法律で定められています。
2週間分の有給休暇が残っている場合、退職を申し出た日から出社せずに実質的な即日退職が可能です。
有給消化の交渉が必要な場合は、退職に伴う交渉・請求が可能な「弁護士」に退職代行を依頼することで安心して手続きを任せることができます。
心身に影響が出てしまっている場合などは無理をして会社へ出勤せず、退職代行を利用しましょう。
退職に伴う交渉が可能なのは「弁護士」が運営する退職代行のみ
退職代行の運営元は「弁護士」「労働組合」「民間企業」の3つがありますが、最も対範囲が広く、安心して任せられるのが「弁護士」が運営する退職代行です。
退職の意思を伝えるだけでなく、有給休暇取得や未払い給与の交渉・請求、退職日の調整といった法律事務を唯一行える依頼先です。
弁護士資格を持たない退職代行業者が交渉や請求などを行うと非弁行為となり違法になるため、美容師で退職に伴う交渉等が必要な場合は、「弁護士」が運営する退職代行を利用しましょう。
まとめ
今回は、美容師の退職代行利用について解説しました。
退職に関する悩みを抱えている美容師の方は、「退職代行」を利用することでスムーズな退職が可能になり、現状を変えることができます。
法律の専門家であり、豊富な経験と実績を持つ「弁護士」が運営する退職代行を利用することで、退職に関する手続きのほか、交渉・請求が可能です。
無料でLINEや電話相談ができる法律事務所も多いため、まずは相談することからはじめてみましょう。
