労働者本人に代わり、弁護士や労働組合、退職代行業者が職場に退職の意思を伝える「退職代行サービス」は、20代の利用割合が年々増加傾向にあり、各年代で幅広く利用されています。
職場でのさまざまな事情により、自分から退職を言い出せない状況にある場合でもスムーズに退職できる退職代行サービスですが、「退職代行を使うとどうなるのか」と不安に感じる方は多いかと思います。
今回は、退職代行の流れと使った後どうなるのかについて解説していきます。
退職代行を使うとどうなる?利用の流れ
退職代行をはじめて利用する方にとっては、「使うとどうなるのだろう」と不安は大きいものです。
トラブルなくスムーズに退職するためにも、退職代行の利用の流れを見ていきましょう。
1.電話・メール・LINEなどで退職代行業者に問い合わせ
まずは、弁護士・労働組合・退職代行業者から依頼先を選び、問い合わせを行います。
連絡方法は業者によって異なりますが、電話、メール(問い合わせフォーム)、LINEのいずれかの方法で問い合わせます。
退職代行に関する相談は無料で行えるため、分からないことや不安なことがある場合は事前にしっかりと相談し、どんなサポートが受けられるのかなどを確認しましょう。
2.退職に関する打ち合わせ
退職代行の依頼を決めたら、退職に向けた打ち合わせを行います。
希望退職日や有給休暇の消化、未払いの賃金・未払い残業代などの請求など、退職に関する希望などを相談しておきましょう。
ただし、民間企業が運営する退職代行は「会社に退職の意思を伝えること」のみで、交渉や請求などの法律事務は行えません。
退職における交渉や請求が必要な場合は、弁護士または労働組合に依頼する必要があります。
事前に退職に関する希望をメモにまとめておくとスムーズになります。
3.代金の支払い
打ち合わせを終え、サポート内容に納得したら、申し込みに進みます。
支払い方法は銀行振り込みやクレジットカード、電子マネーの3つが一般的で、支払いが確認できてから退職代行が開始されます。
クレジットカード決済の場合の分割払いは、お持ちのカード設定にて可能です。カード会社にリボルビング払い及び分割払いの確認をお勧めいたします。
4.退職連絡
代行業者が支払いを確認できたら、いよいよ退職連絡に入ります。
退職希望日などご自身の希望も全て会社に伝えてもらえるので、安心して任せることができます。
依頼者が会社と直接連絡をとる必要はないので、退職代行業者から「退職完了」の連絡が来るのを待ちましょう。
5.退職後のサポート
無事に退職が決まった後、会社書式退職届が必須の勤務先の場合にはご自身にて送付していただき、貸与品や支給品の返却を元払い郵送にて返却してください。
また、退職日から無料サポートが充実し退職後も連絡の返信が早い代行業者がオススメです。その判断基準は代行実行前の連絡のレスポンスで判断されると良いでしょう。
無理をせずに退職代行を使って職場を離れることが大切
パワハラや強引な引き止めなどにより、心身ともに疲弊している時は冷静な判断が難しくなってしまいます。
「今この状況で退職代行を使うとどうなるのだろう」と悩む方も多いかもしれませんが、自分で会社に退職を言い出せない場合、退職代行を利用することでスムーズに辞めることができます。
退職代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
退職代行を使って辞めることに問題はない
労働者には「退職の権利」があるため、心身ともに消耗する職場で無理に働き続ける必要はありません。
また、退職代行を使って辞めることに法的な問題もありませんし、退職代行サービスを使うことをためらう必要なんてありません。
「上司に退職したいと直接言えない」「パワハラ・残業代未払いなど労働環境が劣悪」といった場合、決してひとりで無理をせず、まずは退職代行業者に無料相談をすることからはじめてみましょう。
自分に合わない、心が壊れてしまうような環境にいるよりも、退職代行を使って次のステップに進む準備をはじめることが大切です。
周りの目を気にする必要はない
退職代行を使いたくても、周りの目を気にして一歩が踏み出せない方もなかにはいるでしょう。
ですが、退職代行を使って会社を辞めることは、自分が持っている権利を行使することであり、何も問題はなく、周りの目を気にする必要は一切ありません。
会社側は労働者の退職を拒否できないため、退職代行を使って円滑に退職の手続きを進めましょう。
退職代行を使うときは「弁護士」が最も安心
退職代行サービスを選ぶ際は、料金に目が行きがちですが、「運営元」で選ぶことが大切です。
法律の専門家である「弁護士」であれば、法律事務である交渉や請求が可能で、状況に合わせて法律に基づいた的確な対応をしてもらえます。
会社とトラブルに発展する可能性がある場合や、強引な引き止め・パワハラなどに遭っている場合は、非弁行為の心配がなく、最も安心して依頼できる「弁護士」が運営する退職代行サービスを利用しましょう。
まとめ
「退職代行を使うとどうなるのだろう」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、ご自身の状況に合わせて退職代行サービスを利用することで、スムーズに退職して前に進むことができます。
退職代行を利用する際は、退職に伴う交渉・請求を行うことができ、あらゆるトラブルに対応できる労働問題に強い「弁護士」に依頼することをおすすめします。