本当のところどうなのという皆様の疑問にお答えしていくブログです。
できればブログ内の動画の方をご覧ください。
今回の動画はインタビュー形式でお届けいたいます。

先生
退職代行はまず電話連絡するのが基本みたいですけど、実際に会社に乗り込まれたことはありますか?
これ実は何回かあるんですよ。
今日はその中でもね、依頼者がほぼ監禁状態、そんな寮に乗り込んで依頼者を助け出したという話、してみましょうか。

スーパーヒーローみたいですね。
タイトルが
なんかね、自分で言いながらね、面白いことしたなと思いますね。

はい。
それではぜひ聞かせください。よろしくお願いします。
はい、じゃあ…まず概要からね、説明しますね。
この依頼者さんって20代の女性です。
専門学校を卒業して、いわゆる新卒採用でね、初めての就職先がこの会社だった。

おめでたい。
そうそうそうそうそう。
やっとね、就職大変な中で勝ち抜いて、結構大手ですよ。
そこに就職したんですね。
その会社ってね、関西にある会社です。
学校とか、いわゆる老人向けの施設であるとか、そういうところへのお弁当とか給食を提供したりとか、そんな会社。
結構ね、いっぱいあるんですけどね、
その中でもわりと大手っていうかね、結構儲かってる会社なんですけどね。

でも、その会社の雰囲気と中々さっき仰ったタイトルが結び付きにくいので、どんな依頼だったのかちょっと気になりますね。
そうそう。
まあこれね…寮っていったらどんな想像します?

寮はそうですね…
例えば会社から近く…
会社になるべく通いやすく…っていうのがコンセプトなので、近くにこう働きやすいように寮っていうイメージです。
例えば今年、新卒で30人入りましたと。
その30人全員じゃないかもしれないけど、20人位入って、こういうようなイメージじゃないですか。
先輩もいてみたいな。
この依頼者もね、入社と同時に指定された会社の寮に入った訳ですよ。
「ここです」って言われて、住宅街の中にあるんですけども。
寮に行ったらね、先輩の女性が2人住んでる。
3人だったかな?
数名しかいないんですよ。

大きい会社なのにってことですか?
うん。
めちゃくちゃ大きいんですよ。女性従業員もいっぱいいる。
なのに住んでるのほんと…自分入れても数名程度。
2階建てやったかな、3階か忘れたけど、2階にね社長住んでるんですよ。

社長が住まれてるんですか!?
住んでるんですよ。
まあこれね…
昔はよくあったんだけど、会社がね大きな研修施設みたいなの持ってて、
そこは大きなホールがあって、そこで講演会したりとか、人も何人かね新人がそこに住めるように研修できるようにね宿泊施設も何部屋かあってみたいな。
多分それを使ってるんだと思うんですよ。
多分2階の大きいところを社長が住んでて、1階の新人が宿泊するような施設をね、そこを女性に開放して寮と言って住んでた。
だから部屋結構空いてるんですよ。

そういうことですよね。
そうそうそう。数名しかいないんでね。
で!
大分前…大分前っていうかねコロナ前の話なんだけど、
今やったら当たり前によくあるんだけど、このね住んでる女性、会社に出勤しないの。
寮にいるんですずっと。

今だったらこう…在宅ワークとかそういうのはあるじゃないですか。
そういう訳でもないってことですか?
当時ね、そんな言葉もないしリモートワークなんかもないし。
聞くとね、寮にいて朝から晩までいるんですよ。
たまに出て行ったりすることもあるみたいだけども、基本的にその寮にいて、何してるかって言うとね社長のお世話してるんですよ。

社長のお世話?
そう。
食事作ったりとか、なんか…まあ…なんだろうな…その…お掃除とか。
要するに家政婦さんみたいな、お仕事してたみたいなんですよ。
女性3人で4人かな?

でもまあ…例えばですけどこの…
新卒で入られたということで、入ったその…1発目の…こう仕事場の…風潮が当たり前のように思うと思うんですけど、まあでも明らかこう正当な業務とはやっぱり言えないと言いますか…
そうなんですよ。
僕らはね、他の会社知ってるし、なんか…え?って思うんですけど、
みんなそうじゃないですか、初めて就職した会社。このやり方が当たり前だと思うじゃないですか。
会社の人当たり前だって言うし、そんなもんかいなと。
だから、へ~こんな会社もあるんだな。寮に入って出勤せずに仕事をする。

うちの会社給食提供やし、社長に味見してもらってんのかな。
レシピ開発って社長言ってるし。
まあでもレシピ開発って言っても、よくあるようなメニューなわけですよ。
奇をてらったもんじゃなく

今日は肉じゃが食べたいな
みたいな。
なわけですよ。
うーんと思いながら、こんなものかなと思って。
ならねやっぱりね、若い子なんで友達がいっぱいいるわけですよ。
卒業してね色んな会社に就職した人、話を聞く。
電話をしたりLINEなんかするんかなあ。

〇〇さんお久しぶり~っつって。どう?調子。
なんか話してて

うちの会社ねなんかね、ずっと寮なの。
寮にいて料理作るの。

え?何それ?聞いたことないよ!
って言われて、何人かにも言われてやっぱおかしいなあ。
やっと思ったんだって。
いやそれはね、やっぱりわかんないっすよ。
それで、ちょっとみんなに絶対おかしいからって言われるようになって。
しかもねこれね、この寮の場所、家族にも言うなっつって。
家族にも言うな…家族に伝えてないんだって。

それは…ご家族さん心配ですよ。
でしょ?
それも初めはそんなもんかなと。
それっぽい理屈言うわけですよ。

里心付いてね帰りたくなるから。
だから言うなと。
わかったようなわからんような。
本人はそうかなと思って。
いやおかしいと思い出したら、あれもこれもおかしいと思うわけ。

そうですよね。
なんで家族に言わないんだとか、
なんで出て行く時に監視カメラが見てて、

お前どこ行くんやと
休みの日ですよ、言われるのかとか、
そもそもだけど、
なんで男性の社長が上に住んでて女性だけいるのか。
なんかあったらこれ怖い。
だとか、色んなことで怖くなってきてて、辞めたいと思うようになった。

そうですよね
それは思うわ。

でもこれ…辞めたいって思った時に言うてしまえば職場が、この社長の自宅ってわけじゃないですか。
一緒に住んでるってわけなので、これ辞めたいって比較的、例えば他の企業とかに比べて辞めたいという気持ちをお伝えしやすいんじゃないですか?
だって…ねえ?
普通よく言うのはね、上司に辞めたいって言ったら

じゃあ…俺は分かった、次は部長に言え
部長が

人事部に言って

とかで、なんか途中でダメって言われてみたいな話ってあるけど、社長がいるわけですからね。
そうですよね、しかも一緒に住んでたら言わば家族みたいなもんじゃないですか。
よく言えばね、ほなもう家族で、

ごめんなさい、社長お世話になったんだけども辞めたいんです

そうか…君にも苦労かけたなあ、じゃあ餞別でも渡して、いつ辞める?
みたいな話になるかなと思ったら全然違って。

違ったんですか?
やっぱりね、こんなことが正当やと思ってる社長ってね、ちょっとやっぱり…まあなんだろうな…ワンマンなんでしょうね。
普段からね、なんか脅しみたいなこと言うんだって。
.

俺はねヤクザと繋がってる
とか。
やっぱり退職したいってこと勘付くんでしょうね、先回りして。

辞めるって言うならヤクザ使って親も働けないようにしてやる
なんて言うんだって。

それは怖い…怖いでしょ言われたら。
僕でさえ怖いと思いますけど。
これが新卒の20代の女性で、まだこう…言うてしまえば社会に出るスタートラインにようやく立った方なわけじゃないですか。
その方に対してその言葉は…非常に酷かと思います。
酷いよね。
僕も…結構昔からワーッというタイプで、結構色んな人に噛み付いてきたタイプだけど、
それでもね大学の時にね、いたずら電話かかってきてさ、そん時にいたずらって分かったからちょっと俺からかったんですよ。
俺も悪いんだけども、向こう怒って、

ヤクザをそっちに向かわせるとかって言って
さすがの俺もちょっと怖くなって、やっぱり来られると怖いなと思って、しばらくちょっと警戒してた。
でもやっぱ怖かったですよ。
それが新卒の女性だったらなおさらですよね。
しかもだって出て行く時に監視カメラ付いててですよ

お前どこ行くんや
といちいち言われるわけですよ。
気持ちとしてはね、ほぼ監禁ですわ。

いや怖いな…
そういう時って本当になんか…そっち系の人とかって出てくるんです?
こういうのって結構ね

うちはそこと繋がってるから
とか、

繋がってる噂があります
大丈夫ですか?
って聞かれるんですけど、もう何年もやってるけど、それ言って出て来た試しないっすね。

やっぱそうなんですね
いやだってね、暴力団ってね、暴力団対策…いわゆる暴対法ですよ、があるから、暴力団ですって言ったらまずいわけですよ。
これよく聞くじゃないですか。

聞きますね
組員の方もすごい気遣ってて、自分から「俺はどこどこ組だけど」って言わないんですよ。
言う奴は大概そこに、なんかちょっと知り合いがいるぐらいの、言ったら本職じゃない人。
これは言うけども、本当の本職の暴力団組員は言わない。
言わないというか言えないのっていうのが正解ってこと。
だから例えばそりゃあ暴力団組員だってさ、友達はいるわけですよ。
家族もいる。
ほんで…普通の取引で取引先もいるという時に、知ってるわけです向こうは、
「どこどこ組の組員」と言うんですよ、そういう人にね。
言うなよと。
お前、どこどこ組の…嵩原とね。
嵩原組の嵩原と繋がってるなんて絶対言うなよと。

そうですね
重々言うわけですよ。
だからそんなこと言われた経験もない人が、たまたま友達の友達にそんなのがいるとかね、
なんとなくその人知ってるとかね、いうことで繋がってるというわけですよ。
大体ね。
しかもね、ヤクザなんて暴力団組員に言ったら怒るから。

そうですねはい
そんなこと気軽に言う奴はね、ほとんど嘘ですよ。

それは良かったんですけど、でも実際に冷静に考えて冷静に分析したら、確かにそんなわけないかってなるじゃないですか。
でもこの当事者の…ご本人さんは怖いですよね。
そりゃあ怖いです。
僕これだけ分かっててもね、わかってて…今ですよ。
僕のとこ電話掛かってきて、

お前暴力団そこに差し向けるからな
って言われたら

そんなことないわ
って思うのと、本当だったらどうしようと思うのと、頭真っ白になりますよね。
そりゃあ怖いですよ。
しかもね、お父さんに迷惑かかると

お父さんも就職できないようにしたる
とかって言ってたから、怖いなあ…。
そんなことできるのかなと思いながら。
お父さんに迷惑かけるの怖いとか。
しかも自分ももちろん怖い。
だからなかなか退職するって決意できなかったけど。
相談はね、僕らLINEやってるからLINEで来るわけですよ。

怖いんです…
いやもうそんなんね、すぐ辞めろと。

そうですよね
もうかわいそうですよ
もうそんなん…むちゃくちゃね。
しかもね怖いんはね、言ったって男性が上に住んでて入口を塞いでるわけでしょ?
いつ何時もう取り返しのつかない…まあいわゆる性犯罪も含めてですよ、あるかわからないわけですよ。
1日でも早く逃げ出せと。

身の安全を守るためにも、言うわけですよね
ほな

わかりました
やっぱり退職ですよね
って
言ったたんだけども、大きな問題が1個ある。

一緒に住んでいるからもう電話すらかけられない
そう。
その通り。
一緒に住んでるから。
僕らね、退職の連絡って電話とかでするわけですよ。
「退職します」って言ったらどうなるかっていうと、そこで社長のとこに電話が行くわけでしょ。
「こんなとこから電話ありました~」って。
「退職するって言ってますと、誰それさんが」

何~!?
って言って、部屋乗り込まれたら。

そうですね
もう終わりなんですよね
僕らが例えば10時に電話しますって言って、10時に出て行こうとしたら、社長その…言ったら玄関見張ってるからね。
うまく逃げられたらいいけど、そこで「何してねん!」ととっ捕まったらもう終わりなわけですよ。
もう怖いでしょ?

いや…
僕もちょっと想像しただけで結構今鳥肌が立つくらいは怖いですね
だって…ねえ?
男性でもそうやから、女性だったらねどうします?

いやでも…
僕単体で電話するっていうのはやっぱり怖いので、何とかこう電話している方の側に守ってくれる人っていうのを置いておきたいですよね
そうでしょ?
だから退職の連絡はいいんだけど、それした後に誰かに守ってもらいながらね、ボディーガード。
だけどね、ボディーガード雇うのもアリなんだけど、
よく考えたらさ、暴力を振るうっていうよりも、

なんでお前今辞めるんだ
とか、こうっていう理屈で来られた時に、論理的に言わなあかんわけですよ。
だから、僕が行かなあかんわけ!

先生がボディーガードになるわけですね!
そう、もうこんなひ弱な男が行かなあかんわけですよ。
口だけはね、僕達者なんですけどね。
僕が行くわけ。
で、退職の連絡はうちの同僚の弁護士ね当時いた弁護士に連絡せえと、10時って決めて電話してくれと。
それに合わせて僕らも寮の前に待機してて、そんで行くと、こういう計画にしたわけですよ。
それで荷物も運び出さなあかんわけでしょ?
引っ越しもしなあかんから。

うわ…
それ大変ですよね、女性の1人暮らしでね
聞いたらね、そんなないって言うわけですよ、荷物は。
でも、あるわけですよ。
だからお父さんに連絡取って、お父さんが軽トラ借りてくれた。
軽トラで行きますと。
住宅街やから大きいので行けないの。
軽トラぐらいしか入れなくて、軽トラで行って、そんでもう…そこで運び出そうと。
お父さんと僕と、何かあった時のために、もう1人うちの事務所から男性事務員1人連れてって、念には念を入れてで3人。
10時スタートやから30分前にお父さんと落ち合って、もう1回計画こうですよって言って、ちょっと待つわけですよ。
車をちょっと離れたとこ停めて、監視カメラ映ったらまずいから入念に。
陰に隠れてね。
そんで10時、「ああ電話しおるわ」と。
すぐ行くんじゃなくて5分待って、寮にバッと行ってインターホンピンと鳴らすんです。

こちらなんで5分待たれたんですか?
これね、この同僚弁護士に連絡してもらう時にね、会社にこう言ってもらったの。

今うちの嵩原弁護士が寮の前にいます
と。
社長と直接話すんで寮にいるの知ってますからね。
同時にもう依頼者が寮からね

荷物持ち出して、この日今日は出ると寮を出ます
と。
だから今すぐ社長に電話してってそのことって言って電話する時間をまず取った。
そうしないとピンポン鳴って

俺聞いてないけど
って言われたら困るんで。

そうですね
なんでそれで行った。
ほんで5分待ってよしってピンポンと鳴らしたんですね。

それでそこからどういう展開が…
ほんでね、おっきなところですよ。
ピンポンを鳴らしても、そこ閉まってて。
そこね、塀も高かったですわ。敷地もかなり広いです。もう豪邸ですよ。
ピンポンを鳴らす直前に実はね、依頼者にLINEでね、「今から踏み込みます」と送ってるわけです。
討ち入り作戦ですね。
ピンポーン

こんにちは弁護士の嵩原です
開けてください
って言うと、依頼者が出てきてドアをピッと開けてくれるわけですよ。
中に入る。
弁護士がいるのは分かってるから、その社長も降りてきて「おい!」って騒げば、何してんだ!っと飛び込めるから。
もう依頼者に大丈夫なんで開けてもらって、その社長の邪魔はなく入った。
中に入ると広い玄関ですよ。
昔の僕の学生時代に住んでた部屋よりも大きいぐらいの玄関がね。

玄関ですか?
玄関だけでそこ住めるような。
ほんならね、入って玄関があり、また内玄関があるようなとこで、1階の玄関、2階に繋がる階段があって、そこにインターホンがあるんですよ。
「あっこれや」と思ってピンポンって鳴らして

弁護士の嵩原ですと、社長の〇〇さんいますかと
いるの分かってるんですけどね。
僕ねこれね、絶対

お前誰や!
って言ってくると、まあある意味ちょっと構えてたって言うか、構えますよね。
もう、それ以降戦闘態勢ですよ。
だからこっちもちょっと語彙が強かったかもね。
弁護士の嵩原ですけど!
みたいな言い方だったかもしれない。

要するに先生も、もしこう言われた時こう返そうっていういくつか持ってた?
持ってた。
これ言ってきたらこう言おう、あったんだけど。
無反応なんですよ。
ちょっとこっちは「え?」っと思って。

そうですよね
構えてたのにちょっともしかしていなかったのか?とかね。
あれもしかして知らん間にちょっと…女性の寮の部屋の方に回り込んでちゃうかとか。
色んな悪い事を考える。
でも女性いるし、あれ?何にもないし…ん?と思いながら、もう一回ピンポンと鳴らすんです。
ほなね、

はい…
って。
びっくりするくらい気弱な、もういわゆる蚊の鳴くような声で別人かと思いますよね。
はい…って言うんですよ。
依頼者横にいて、もうびっくりしてお手伝いさんかなと思ったから。
社長ですか?って小声で言ったら、女性もびっくりしながら「はいはいはい」って言うんですよ。

その範囲だけ聞くと、怯えるようなタイプの方じゃないように聞こえますよね
あ…はい…
って言うから連絡行ってますよねって言って、弁護士の嵩原ですけど、お話があるので降りてきてくださいと。
僕上がってもいいですって、それぐらい強気に行かれたんですね。
なら、降りるぞって言われるものだと思ったの。

わかりましたんで大丈夫です…

あら…意外と…意外と
いやいや俺もね、そんなんごまかされたら困るから。
半分社長じゃないと思ってるんですよ。
いやそういうわけにはいきませんと。
依頼者はねと、何々さんはねと、あなたからね、ヤクザと繋がってるって言われたって聞いてますよと。
どういう意味ですかと。
ごめんなさい、今ちなみに録音してるから、はっきり言ってくださいと。

それで繋がってるって言うとすごいですけどね

いえ…あれは言葉のあやでして…
いや脅してるわけじゃないんです…
もうこんな感じ。
こっちも段々こう…テンション上がってくるから、自分の言葉で。
「いやごめんなさい」と、ヤクザって言葉出して、脅してないわけないじゃないですかと。

そうですよね
実際に繋がりはあるんですかと明確に言ってくださいって言ったら、

いやそういうの別にないです…
そりゃあね大きな会社ですよ。
社長が弁護士の前で録音もされてるって言って。
しかも嵩原って名前、もしかしたら当時もうテレビ出てましたから、知ってるかもしれない関西の人だからね。
その人に「いや私のとこ、社長がヤクザと繋がってます」言ったらテレビでべらべらしゃべるかも分からないですからね。
それもなくても普通は言わないですよ。

別にないです…
すみません、じゃあこのまま何々さん寮出て退職になりますけども、よろしいですか。
.

はい…

案外あっけなく…
そう、もうほんまにね、そんな感じだったんですね。
もう拍子抜けしたっつーか。
ただね僕その後思ったんですけど、やっぱイエスマンなんですよ周りが。
だからこうイエスマン…。
この人は多分その社長さんからしたら、私には逆らわないであろう。
だから側に置いておこうみたいな感じで住まわせてたって事なんですね。
それがね、気の弱い女性ですよ。
それがいきなり…なんか…ヤクザって言うなっていう言い方が、こっちがやばい言い方してるんだけども。
そういうの乗り込んできてですよ、突然出て来い!って言ってる訳ですよ。
怖かったんでしょうね。
確かにねそんなこと言ってもガッと噛み付いてくる人いるんですけども、
この人はもう全然言わば裸の王様だったんでしょうね。
もうそこからですよ。もう大急ぎで。

ようし!じゃあ今から行こう!
って言って。
女性の部屋は一番奥だったんですけど。

一番奥?
奥なんですよ。もうほんま監禁されてる。
で、奥に行って女性に言ったんですよ。

見られて恥ずかしい方は、申し訳ないけど先に詰めといてくれ
って。
でも女性もそれどころじゃないから、鞄にバンバン下着とか、見られて嫌なものは全部詰めてた。
でも服とかもまだいっぱい残ってるんです。
でも…とにかく、じゃあもうお父さんと娘さんと一緒に服全部箱に入れてくれと。
僕らは重いものを持って出るからって言って。
テレビとか冷蔵庫とか、もう一人の事務員と一緒にワーッと運び出して。
僕昔バイトで家壊すバイトしてたんでね。

そうなんですか!?
意外すぎる
引っ越しはやってなかったと思いながら、重いもの運んだことあるから一緒にワーッと運び出して、バンバンバンバンお父さんの軽トラに積んで。
でもずっと警戒はしてるんですよ。

そうですよね
もしも俺がいない時に社長が降りてきて女性を脅したら困る
お父さんもいるとはいえ、お父さんも本当に優しそうなお父さんなんですよ。
娘のことで怒ってますけどね。
だからちょっとこれはって思ったんで警戒しながら入口出して、軽いものは積んでもらって、重いものは後で積みますって言ってどんどん出して。
やっぱり30分位かかったかな。

かかりますよね
かかる。
でもね、時々やるんですけど、これ見ながらね、「こいつは後でなんかしょうもない文句言ってきそうなやつだ」と思ったから、全部運び出した後に全部写真。
壁とか天井とか全部撮って、近景・中景・遠景みたいに撮って「壊れてませんよ」と。

そうですね、大事ですよねそこ
それで最後、全部運び出した後にもう一回インターホン鳴らして

社長すみません、荷物全部出しました
やっぱり1回ちょっと直接話しませんか
ダメ押ししたんです。
なら…

別にいいです

「別にいい…別にいいじゃないのよ」って突っ込みたくなりますね
これね、本当に娘さん、このお嬢さん、依頼者、1番言いたかったと思うんですよ。
何なんですか!?
とね
「別にいいです」って言うから、じゃあ先に会社に通知書送ってるんで、回答書付いてるから早めに返送しておいてくださいねって。
それで解決ですからと社長と。
それ送ってきてもらって、そこに書いてある離職票とかいっぱい書いてあるから、それ送ってくれたらもうそれで終わりだから。
だからもう、もう僕みたいな弁護士嫌でしょう?と。
これほんまに言ったんですけど。

はよ送ってください

そうですね
って。
確かに嫌だから。本当嫌なんですよ。だから。

分かりました
って言って、それでじゃあ失礼しますって言って出たんですよ。
依頼者ね、もう女性ですよ。
そこまでもうすごい緊張してたけどね。
そこでほっとしたんでしょうね。
もうね…泣きそう。
お父さんもね、本当にね、もうほっとしてるんだか泣きそうなんだか、なんかこう…やっぱり娘にね、こんな辛い思いさせたの…お父さん初めて知ったんです今回のこと。

そうなんですね
いやだから言えなかったわけですよね。
だからそれで娘こんなことになってるってなって、その怒り抑えるように、なんか複雑な表情でトラック乗ってね帰りますと。
もうね、僕もね、これ社長聞いてるのかなと思いながらね、もう聞かせたれと思って。
今日はね、解放された日だから久しぶりに家族水入らず、おいしいものを食べてくださいと。

そうですよね、お父さんと娘さんね
一番今、もう本当に今、今日はすっきりしたけど、でも夜になったら怖くなるかも分からんと。
本当に大丈夫?って。
だからお父さんが一緒にいることで安心させてくださいと。
本当はやっぱりその日は怖いんだってやっぱり。

いやそうですよ

なんならその日過ぎてもやっぱりしばらくこう…
トラウマじゃないですけど、やっぱりこれ…再就職とか考えた時に次もこう…こんな感じだったらどうしようとか、やっぱりなっちゃうじゃないですか
まともな会社がいっぱいあってね、その会社だってね会社自体はまともだと思いますよ。
そうやけどその変な社長がワンマンの社長が1人いることで、それでやっぱりこの女性にトラウマを与えてしまうわけだから。
しかもね入社後は帰省も確か禁止されてたんで、入ったのがね半年位で退職したはずだったと思うけど。
入社以来…その半年長いよそんなもの。

でもよかったです
無事にこう…会えてよかったですね
ほんでもう帰ってね、途中連絡来ましたよ。
「無事どこどこまで来ました」とか。
来るっていうことは多分ね、やっぱ怖かったんでしょうね。
少しずつこうなんか…まあだから実家に近付くにつれてちょっと少しずつ安心感がね増えたんだと思いますね。
事務員さんと「よかったねー」「やっぱり緊張したよねー」って。
事務員さんも初めてだったので緊張しましたって言いながら、ちょっとなんかおいしいもの食べていこうって、ちょっと昼ご飯食べて、事務所帰った昼過ぎにね。
ほんならもう回答書届いてて、「はやっ!」って。
よっぽど、よっぽど僕嫌やったんでしょうね。
すぐに書類も届いて、解決したと。
まあそんなとこでしたね。

いや~…すごいな~…

ちょっとあの…
1本の映画にしてもいいような話っていうかボリュームあったんですけど
あれで社長が掴みかかってきてたらね、映画にもできたかもしれないけど。
案外すんなりだよね。
あれでしたけどね、はい。

でもなんか費用とかこれどうされて…?
これはね、確かに退職代行の費用頂いて、それでやったんですけど、出張費用としてね行ったんですと。
貰いましたけど、それも正直…かなりちっちゃい額にして。
だってね…それね、出張行くんだったらこれだけ貰いますよって言ってね。
そりゃあ…僕らも基準あるから貰いたいですよ。
退職できない、そんなお金を払えないから退職できないとなったら、僕ももう…気持ち悪いですよ。
僕が助けられなかったってどうなったかなと思うから。
どれぐらい出せます?と聞いて、それでも一番低い額にしてそれでやったと。

ここまできたらこう…
金額どうのこうのじゃなくてもう気持ちですよね
正直言って、これもう出せませんって言っても、この件は僕行ったと思うわ。
あまりにもだもん。

そうですよね
だんだんやっぱり気になったのはね、他の女性ですよ。

いやそうですよね
だから最後に

これ以上僕と縁がないようにしてくださいね
ってわざと大声で言ったんだけど、出る前に。
それはその2人の、3人かちょっと忘れましたけどね、その女性向けなんですよ。
いるから聞いているんですよ。ちょっと顔出してたりしてたから。
その人たちに「なんかあったらうちに依頼したら僕また来まっせ」っていうメッセージを出した。
でも多分ね、この社長だったらこういうメッセージ聞いて、こんなヤバい奴来られたら困るじゃないですか。
だから多分その女性達は辞めるって言ってもすんなりね、「そうですか」って脱せると思う。
いう意味ではね、よかったのかなーと。
これでまあ社長もちょっとやっぱり

俺のやり方よくなかったかな
と思ってくれってね。

そうですね
だって言ったって…会社をね頑張って大きくして、そんなでっかい施設も買えるようになる位の非常に優秀な社長だったはずなんだから。
だからね、もうちょっとビジネスの方にぐっと行ってもらってね。
なんかこう…従業員の女性も含め社長の方へもなんか…何かが変わるきっかけになったのであれば、これは素晴らしいことなのかなと思いますね。
まあなかなかね、こういう退職代行って電話して1本で済むっていうのがお手軽だってことでやるんだけどもね。
やっぱり元々僕は弁護士としてやっているから、こういうケースでいくとかね、やってるけど。
あんまり正直、他では退職代行業者は行かないだろうしね。他の弁護士事務所でも行くって話はそんな聞かないし、っていうか聞いたことないので。
うち…というか僕ぐらいなんだろうなと思いますけどね。
なんとかこういう風にして頑張っております。

ありがとうございます

いやあ~すごくボリュームたっぷりのお話を聞けましたけど
いやでもやっぱりこう、実際にねこんな感じの大きい話とか、僕も聞いたことがなかったので、こんな身近にヒーローがいらっしゃるんだなという風に僕もなにかひとつスカッとした気持ちになれて楽しい時間でした
一番…もうお父さんとね家族と一緒に楽しく過ごしてくれたらなと思いますね。
今日はねこの…ほぼ依頼者が監禁状態!の寮に乗り込んで依頼者を助け出したっていう話をしました。
また次の動画でお会いしましょう。
さよなら!