タケハラ直伝!すぐに使える有給休暇交渉術

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本当のところどうなのという皆様の疑問にお答えしていくブログです。

※動画を簡易にテキスト化した文章になる為、所々読みづらいかもしれません。
できればブログ内の動画の方をご覧ください。

弁護士の嵩原安三郎です。
以前、有給休暇についての動画を作ったら、こんなご質問を結構受けたんですよ。

何かっていうと、

うちの社長、有給休暇を取りたいと言ったら、そもそも話を聞いてくれないんです。そんな社長にどうやって交渉したらいいんですか?

という交渉の方法についてのご相談が結構あったんですね。

大前提なんですけど、そんな会社、まともじゃないから早く辞めた方がいいっす
なんだけど、いろんな事情があって、そんな簡単に辞められないよっていう人、結構いらっしゃると思うので、その人のために、今日は成功率を上げるための、正面切って話をした時の成功率を上げるための交渉術という1例をご紹介しようと思っています。

では、いきます!

あのね、まず大前提で皆さんにご注意するんですけれども、今回ご紹介するのは、比較的まともな社長に対する交渉です

いやいや、うちの社長、すぐ大声出すからまともじゃないっす

と今言った方、大声を出すやつはね、まともな方というか、大声を出すやつにも2種類いる。
頭のおかしい社長と、今、あなたが言うことを大声を出せば言うことを聞くと思ってて戦略的に大声を出してくる社長

この2種類がいます。

大声出す奴は2種類いる

頭のおかしな社長っていうのは、大声を出すタイミングを考えていないですよ。
取引先にも大声を出すし、親会社にも大声を出すし、なんなら警察が来ても大声を出す。
いつでも大声を出してるような頭のおかしい社長。
こういう会社は、しばらくしたら潰れますよ
そういうやつは相手にしないでください。

だって、おかしいもん。
そういうやつを相手にする場合は労基署に行った方が早いし、会社を辞めた方が早いです

そうじゃなくて、あなたに対してだけ大声を出す。
つまり、弱い立場の従業員には

弱いから言ってこないだろう

と思って戦略的に、ある意味ずるいってことよ、大声を出している。
そういうずるい社長に対する交渉術です

そういう人っていうのは、取引先とか親会社には比較的まともに話しています。
だから、そういう社長、あるいは上司ね、に対する交渉術の1例をご紹介します。

交渉で一番大事なことは?

皆さん、交渉する時に一番大事なことって何だと思います?

話術?
相手の弱点、ウイークポイントをすぐ見抜ける力?
それともいろんな知識を詰め込んだ頭?
相手の息を、「今吸った!今だ!」と攻撃するタイミングを読む力?

うん、そういうのも大事なんですけれども、実はそこじゃないんですよ。
それも大事よ?
でも、それは上級者の方法。
一番大事なのは、自分をコントロールする力なんです

交渉で一番大事なことは「自分をコントロールする力」

自分をコントロールといっても

嵩原さんよ、そんな簡単にいかないっす

うん、わかる。

でも演じたらいいんです
いいです?
自分を変える必要ないんです。
演じればいいんです。

よくね、竹中直人さんとか俳優さんで、映画とかドラマではキレキレの演技をする人が、トーク番組とか出るとすごくゆっくりしたペースで話す、なんていうシーン見たことありません?
あの人たちは、自分を完全に作っているわけです。
まさに演技してるわけです。
皆さんも演じればいいんです。
自分をコントロールするといっても、コントロールした演技をするんです

だから、今からお話することっていうのは、「これを演じなさい」ということ。
自分を演じるんです。
いいです?
自分を演じるというのは、自分を演じることができれば相手をコントロールできます

さっき言いましたよね。
社長あるいは上司っていうのは、人を見て態度を変えるような小者です。
そんなやつは、あなたが弱いと思ってるから噛みついてくるんであって

あれ?ちょっと違うぞ?

と思えば話を聞きます。

いいです?ですから、コントロールすべきは相手じゃないっす。
あなたです

でね、僕テレビとか出させてもらう時に、初めからコメンテーター席で話すってこともあるんだけども、解説で呼ばれるってことあるんですよ。
その時にね、スタジオの横とかに椅子を置いてくれてて、「嵩原さん、ここで座って待ってください」って言われるんですけど、絶対座らないんですよ、僕。

なんでか分かります?
これね、人によるかもしれないけども、一回座っちゃうとね、立ち上がる時に緊張しちゃうんですよ。
人間ってね、動いてる方が緊張しないの
だから僕、今座って話してるけど、セミナーとかすると絶対立って話するんですよ。

何が言いたいかっていうとね、今から言うことっていうのは、みなさんね、一回練習してください
立って練習してください。

いいです?
この動画を見終わった後、一回通して見た後にね、

嵩原が言ってたのちょっと試してみよう

と思った時に、動画をもう一回見直す時にね、立って見ながら演技してください。

座ったままやろうと思ったら、実際にやろうと思った時に体が動きません。
だから僕、座って待たないの。
立って待ってて、「出番です!」って、ワーッと入っていって、立ったままワーッと喋るんですよ。
だから、みなさんも立って練習してみてください。

いいです?
そして、それを練習してしまえば、多分本番は大丈夫です

細かいことまで言いますけどね、大きなポイント。
今からね、細かいこといっぱい言うけども、大きなポイントは交渉中、下を向かない。
下を向かないと言っても、怖い上司が目の前にいると下向きたくなります。
細かいポイントだけど、上司に話さんでええ。
上司の後ろにいる背後霊がいるつもりになって、そいつに向かって話してください

結構不気味だから、上司の顔をすり抜けて、その後ろにいる人に話しかけてください。
そうすると、下を向かないっていうことも自然にできるようになります。

準備①同僚に話してください

まずね、準備からいきます。
準備はね、同僚に話してください
相談しておいてください。有給休暇のことね。

今度上司とか社長に言うんだけどね、どうなのかな~

みたいなことで、まず同僚に相談しておく。
同僚もね、

何言ってんだ、通用せんと思うよ

と言いながら、ちゃんと聞いてくれます。

でね、味方がいるっていうことを自覚したい。
あるいは、その同僚に言うってことで、自分の心の準備ができる。
その上司とか社長に話している時もね、あの時に同僚と話したことが、時々頭にポンッと浮かびます。
浮かべば、自分へのプレッシャーというのが和らぎます

だからね、一回本番のために同僚に相談しといてください。
同僚ね、最終的にはね、

わかったわかった、そういう決心なんだよねって。俺も応援するわ

ぐらい言ってくれます。
それを頭に置いてやってみてください。

いいです?
これが準備ね。

準備②相手のしょうもない姿を想像してください

そして次の準備。
今度はね、このいつも怖い上司とか社長。
今思い浮かべてください。
思い浮かべた時にね、何を思い浮かべるか。
あなたを怒っている顔じゃないですよ。
無防備でね、「しょうもな!」というシーン想像してください
例えばね、トイレに座ってるところ。
和式でも何でもいいです。
「ん~~~!」とやってるようなところ。

あるいは、男性だったら家に帰って、奥さんとか子供にね、無視されてる。
本当かどうか…多分されてますよ。
大体ね、会社でワーワー言うやつはね、家庭で居心地悪かったりするから、無視されてたりとか。
「おーい!」とか「ああ!」というけども、全然年頃の娘さんに構われてないとか。

あとね、しょうもない…なんか動画…言うたらもう、エロ動画みたいなもんですよ。
見ながらニヤニヤしてるしょうもない姿とか。
そういうことを想像してみてください

想像したら次に怒ってください

準備③あなたを追い詰めている状況に怒ってください

そんなね、しょうもない男(女性かもしれないけども)、しょうもないやつに、あなたの人生のリソースを奪われてるんです
それに怒ってください。
いいです?

そもそもね、こんな動画見ながら、有給休暇っていうあなたの権利を実行するのに、こんな動画見ながら練習する必要なんかほんまないんですよ。
それを、あなたの大事な時間を削って、あなたの趣味の時間でもいい、友達としゃべる時間でもいい、何でもいい。
その時間を削って、私の動画を見ながら想像しないといけない。
この無駄な時間

これを奪っている上司と社長に怒ってください

いいです?
怒る時にね、机をバンバン叩いてもいい、壁をドンドン叩いてもいい、何か物をバンと投げつけてもいい。
行動を起こしてください。
そして、そんだけのことをしないといけないことになった怒りを溜めてください。
あなたの尊厳を傷つけている、そんなやつに怒りをぶつけてください。
だから物に当たったらいい。
直前にそれやってもいいよ。

準備④実行のタイミングを計りましょう

そして次に、実行のタイミングを図りましょう
これはね、相手(経営者とか上司なんだけども)が一息ついたところ。
こっちは準備万端で、向こうがふ~っとしているところを狙うのが一番いい。
例えば、昼ご飯の前とか、昼ご飯終わった後。
タバコ吸うなら一服してる時でも、コーヒー飲んでる時でもいい。
比較的ふ~っと息をついてるところ。
そこを狙ってください。

その時に、

いや、そんなところへ行ったら余計ガーッとなるよ

って言うけど、戦闘態勢でワーッとなってる時の方が来るから。
「ふ~っ」の時に狙うのが一番いい。
いいです?
行く前は、深呼吸を3回してください

は~~~~。
ふ~~~~。
は~~~~。
ふ~~~~。
は~~~~。
ふ~~~~。

そして、さっきの怒りのことを思い出してください。
そして、戦闘態勢。
戦闘態勢になって戦いに行きましょう
その時にね、頭からピンッって何かでつられてるような感じ。
胸をぐっと張って行きます。

さあ、行きますよ。
その時にね、上司を呼ぶわけですよね。
その時には声かけるのも緊張すると思う。
でもね、あなたの中には怒りと、そしてピーンと胸を張っているこのあなたが今います
そしてね、話す時には、さっき言いました、上司じゃなくて上司の後ろの背後霊に話してください。
その時に、今から演じますよ。
今からはいつものあなたじゃないです
怒っているあなた、静かに怒っているあなた

実行:静かに怒っているあなたを演じてください

社長を呼び止めます。

社員

社長、少し二人でお話があります

何?ちょっと忙しいんだけど

と言われても、無視無視。そんなこと聞かなくてもいい。

社員

お願いします

これだけ。それでも「忙しいんや」と言っても、「お願いします」と言ってください。
そして、そのまま「こちらへ」と言って、答えを聞かずに誘導してください。
いいです?
個室とか他の人から離れたところでいいです

何でそれをするかっていうと、周りの目を見てるとね、その社長とか上司もね、虚勢張るわけですよ。
だから隔離するの。
ここから交渉します。
椅子があれば座ってください。
ふ~~~っと深呼吸して、演技を続けますよ。
そして、相手にゆっくりと話しかけてください。

社員

社長、有給休暇を取らせてください

いつもより、声のトーンをできるだけ落として、できるだけゆっくり。
そして、できるだけ静かに話してください。
そうするとね、相手は「何だ何だ」と思った時に、「有給休暇かよ」と思ってほっとします。
そして、いつものマシンガントークでウワ~~~~~~ッと言ってきます。
それはね、相手が緊張してたっていうことを今ほぐすためにやってるんですよ

だから、それ聞きながら内容聞かんでいい。
「こいつ緊張しよったんやな、アホやな」
と思って聞いてください。

そして、それをずっと聞き終わってからでもいい。
途中で止めてもいい。
手の平を出して止めてもいい。

社員

社長、話を聞いてください

これもゆっくりです。
これでもワ~ッとごまかすためだから、緊張ほぐすためにワ~ッと言うかもしれません。
そしたら、黙って目を見て、じっとしててください。
その時に、背後霊を見続けるんです。
じっと見ながら、黙ってください。
そして、止まったタイミングで「話を聞いてもらえますか」と言ってください。
それでもまたワ~ッて言います。

しばらく待って、「話を聞いてもらえますか」ともう一度言います。
そこからですよ。
一気に言ってください

社員
社員

弁護士に相談しました
弁護士からこういうふうに聞きました

と言って、例えばね、「うちの会社はこうだよ」ということ。
それについておかしいところを具体的に指摘してください
ゆっくり話すことが大事です。

そうすると、相手はこう言います。

いや、弁護士に相談したんだ

と。
そうなったら、

社員

社長、私はこの会社が好きです

と伝えてください。

社員
社員

何々さん(社長)を仕事の面では本当に尊敬しています

と言ってください。
そして、

社員

今の時点では、あくまで匿名でご相談しました

と付け加えます。

これはできるだけ真面目な顔で、「好きです」「尊敬しています」と伝えるのがポイントです
普通、面と向かってこういうことを言う機会はあまりありませんよね。
だからこそ効くんです。
真面目な顔で伝えてください。

ここからあなたのペースになります。

ん?何だこの間は?

と思ってひるんだ隙に、一気に話します。

社員

弁護士に相談したところ、そこまでする必要はないと言われているんですけども、私は業務に差し障りがないようにこのような準備をしています

そして、自分の業務について、具体的に名前を出して「何々さんにお願いする予定です」と伝えてください。
さらに、

社員
社員

緊急事態が起こった場合には、その人から連絡をもらうということになっています
ですから、業務については問題ないかと思います

と冷静に説明します。

「だから認めてください」
ではなく、
「よろしくお願いします」
と静かに伝えてください。

そして、相手の反応を待ちます。
向こうが何かワーワーと言っても、それは聞かずに「お願いします」と言い続けます。
「もうええわ!」と言われたら、「時間を取っていただきありがとうございます」と言って席を立ってください。

もしそれでもダメだった場合、

社員
社員

分かりました
時間を取っていただきありがとうございました
では一度、私が正しいのかどうか、労基署に相談してみます

と伝えましょう。
そして、どんな言葉があってもそのまま席を立ってください。

そこで止められて「分かった、分かった」と言えば別ですが、そこまで言ってもダメなら本当に労基署に相談した方がいいです
今回お伝えした交渉術は、あくまで一例です。
ポイントは、いつものあなたと違って声のトーンを下げたり、ゆっくり話したりして、「いつもと違うんだな」と相手に思わせることです
それが今回の最大のポイントです。

相手は大声を出すだけの小者です

そして、もう一つ意識してほしいのは、自分をコントロールすることです
相手は所詮、大声を出すだけの小者です。
これまで「うちの社長、大変なんです」と相談されたことは何度もありますが、「こいつ賢いな」と思ったことは一度もありません。

大声を出す社長っていうのは、大声で何とかしようって考えるアホなんです。
だって、賢い人は大声を出す必要がないから
だからタイミングを見て、相手に対してこちらも静かに強い姿勢で臨むことが大事なんです。

交渉に挑むあなたは、基本的には喧嘩したり大声を出したりするのが嫌いで、優しい人だと思います。
だからこそ、今回のような方法を使って静かに交渉してみてください。

静かに淡々と話す交渉術

僕自身、普段はワーッとマシンガントークで相手を圧倒する交渉が得意なタイプですが、この「淡々と静かに話す方法」も時々試します。
しんどい時や面倒くさい時にこの方法を取ると、効果抜群なんですよ

このスタイルを僕に教えてくれたのが、前に一緒に働いていた「ハラト弁護士」という先生です。
この人は本当に交渉が上手で、静かに淡々と話して相手を乗せ、最終的には自分のペースに持っていくんです。

普段、交渉なんて苦手だという人は、僕のようにマシンガントークで圧倒する必要はありません
「ハラトスタイル」でいきましょう。
淡々と、でも自分のペースを崩さず、まずは自分をコントロールしてください。

それでもダメな会社なら、あなたの人生やリソースを使う価値はありません。
そんな会社はもう辞めて、転職先を探しましょう

まとめ

今日は有給休暇を勝ち取るための成功率を上げる交渉術についてお話ししました。
それではまた次の動画でお会いしましょう。

さよなら!

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