さまざまな業種の方が利用している退職代行は一般的に正社員が利用するイメージがありますが、大学生も利用できるのか気になる方は多いのではないでしょうか?
今回は、大学生の退職代行の利用について見ていきましょう。
大学生アルバイトも退職代行を利用して退職できる
アルバイトを辞める際は、退職の意思を明確に伝えることが大切です。
大学生の場合、授業や就活などの理由がありますが、ブラックバイトなどさまざまな理由で退職を申し出ることが難しいケースもあります。
そんな時に利用したいサービスが、退職手続きを代行する「退職代行」です。
退職代行はアルバイトの大学生も利用可能
退職代行は、正社員だけでなく、アルバイトやパートなどの非正規雇用でも利用することができます。
そもそも法律上、労働者には「退職の権利」があり、退職日の2週間前までに退職の意思を伝えれば退職可能とされています。
大学生であっても問題なく利用できるため、一人でアルバイトを辞めることが難しい状況にある場合は、「退職代行」を利用することをおすすめします。
アルバイトの大学生が退職代行を利用する理由
大学生の方が退職代行を利用する主な理由は、強引な引き止め、人手不足、パワハラ・嫌がらせなどがあげられます。
「ブラックバイト」と呼ばれる職場は、シフトを無理に入れられたり、嫌がらせやパワハラなどで追い込まれ、自分で退職を申し出ることが難しい状態になります。
アルバイトを辞めたくても辞められない場合、退職代行を利用する大学生も少なくありません。
退職代行なら即日退職も可能
民法627条により、期間の定めがない契約の場合、2週間前に退職を申し出ることで退職することができます。
その2週間すべて有給休暇の取得または欠勤を伝えることで実質「即日退職」が可能です。
これにより、退職代行を利用することで、アルバイトの大学生の方も即日退職が可能となります。
即日退職を希望する場合、有給休暇や未払い賃金などの交渉可能な「弁護士」に退職代行を依頼しましょう。
弁護士資格を持たない退職代行業者が交渉などの法律事務を行うと、非弁行為となり違法となります。
無断欠勤は避ける
アルバイトで無断欠勤や遅刻を繰り返してしまうと、会社とのトラブルに発展するなどリスクが大きいため、絶対に避けましょう。
どうしても辞められない状況であっても、欠勤連絡をせずに無断欠勤を続けていると労働上のペナルティとされる可能性があります。
無断欠勤は避け、退職代行に依頼し、最低限のマナーを守ってアルバイトを辞めることが大切です。
退職代行を利用してアルバイトを辞めるメリット
大学生をはじめアルバイトの方が「退職代行」を利用することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか? 順番に見ていきましょう。
アルバイト先の引き止めを回避できる
退職の申し出をしても、人手不足などでギリギリの人数で仕事を回しているような職場では、「仕事が回らないのでもう少しだけいてほしい」「新人が入るまで待ってほしい」とアルバイト先から強引な引き止めを受けるケースもあります。
しかし、弁護士などの退職代行サービスを挟むことで引き止めに遭う心配もなく、トラブルを未然に防ぐことができます。
有期雇用契約であるアルバイトであっても、退職代行を弁護士に依頼すれば、契約期間内でも「やむを得ない事由」があるといった主張をし、スムーズに即日退職することが可能です。
アルバイト先の引き止めがしつこいことに悩んでいる場合は、まずは相談することからはじめましょう。
心理的負担を大きく軽減できる
退職を切り出す心理的負担を軽減できることも、退職代行を利用してアルバイトを辞めるメリットの一つです。
「アルバイト先で嫌がらせを受けている」「コミュニケーションの問題を抱えている」といった場合は、自分から退職を申し出ることが難しく、大きなストレスがかかるものです。
退職代行を利用することで、店長や上司などのアルバイト先の責任者、先輩、同僚など周囲の反応なども気にすることなく、心理的な負担を感じることなく退職が可能です。
有給休暇を消化して退職できる可能性がある
「アルバイトは有給休暇を取得できない」と思っている大学生の方は多いかもしれませんが、有給休暇の取得は法律で認められている権利のため、雇用形態に関係なく付与されます。
・雇い入れの日から6か月経過していること
・その期間の全労働日の8割以上の出勤を満たしていること
以上の条件さえ満たしていれば、アルバイトとして雇用されている場合でも年間10日の有給休暇が与えられます。
退職を申し出た日から有給休暇を消化すれば、実質的な即日退職が可能です。
しかし、ここで注意したいのが「弁護士資格を持たない退職代行業者は交渉・請求などの法律事務は行うことはできない」ということです。
弁護士ではない者が、報酬を得る目的で、業務として法律事務を行うと「非弁行為」に該当し違法となります。
退職するだけでなく、有給休暇を消化したいという場合は、適切な対応ができる弁護士による退職代行サービスを利用しましょう。
大学生も退職代行ならスムーズにアルバイトを辞められる
アルバイトを辞められず悩んでいる大学生の方も、退職代行を利用することでスムーズに退職できます。
さまざまな理由で退職を言い出せずに悩んでいる方も、退職代行の利用を検討してみてください。
アルバイトの退職代行は料金が低く設定されている
アルバイトの退職代行の利用料金の相場は、3万円前後となっています。
正社員と比べて利用料金は低く設定されているため、大学生の方も無理なく利用することができます。
ただし、退職代行は「安さ」にこだわって業者を選ばず、ご自身の状況に合わせた適切な対応が可能な退職代行サービスを選ぶことが大切です。
退職時に必要な書類も受け取れる
退職代行を利用することで、退職後に必要となる「源泉徴収票」など確認を取ってもらい、書類を受け取ることができます。
ご自身の状況に合わせて、退職後に必要な書類の手続きをスムーズに進めることができるため安心です。
もちろんアルバイト先の責任者に直接顔を合わせる必要もないため、トラブルの心配もありません。
トラブルになりそうな場合は「弁護士」に退職代行の依頼を
アルバイトを辞める際、会社とトラブルになりそうな場合や交渉・請求が必要な場合は、「弁護士」に退職代行を依頼しましょう。
弁護士であれば会社とのやり取りを全て任せることができ、退職時のトラブルやリスクの心配もなく、法律に基づいた対応が可能です。
未払い賃金があるなど交渉等が必要な場合は、弁護士が運営する退職代行を利用することが大切です。
まとめ
退職代行は年齢・雇用形態に限らず利用することができます。
自力では退職が難しい状況であっても、退職代行を利用することで安心して退職でき、次のアルバイト探しをするなど時間を有効的に使うことができます。
アルバイトの大学生の方も決して一人で悩まず、退職代行サービスの利用を検討してみてください。